未来完了形とは
未来完了形は、未来完了は現在完了と同じように経験・継続・完了の3用法を持ちます。未来完了は、現在完了が理解できていれば問題なく理解できる文法です。以下に現在完了の解説記事を置いておきますので、不安な方は先にそちらからどうぞ!
未来完了形の形と訳し方
未来完了形は、完了形を表す「have+過去分詞」の直前に助動詞「will」を付けることで表現します。現在完了と同じ用法を持ちますが、描写する時点は未来。未来完了形は、未来のある時点を描写するために、現在~未来のある時点という時間帯を意識した表現ができる文法なのです。
その形 | 用法 | その意味 | 例文 |
---|---|---|---|
主語 + will+ have + 過去分詞 … . | 継続 | (未来時点まで) ~している状態が続くだろう | ・I will have been married for a year next month. (私は来月で結婚して1年になるだろう) |
経験 | (未来時点までに) ~という経験をするだろう | ・I will have been to Japan twice if I go with you. (君と一緒に行くなら、私は2回日本を訪問したことになるだろう) | |
完了 | (未来時点までに) ~という動作を完了して いるだろう | ・She will have left here in two hours. (彼女は2時間後にはここを出発してしまっているだろう) |
未来完了形と未来形の違い
未来完了形は、未来形でも表せる動作・状態をわざわざ「have」という助動詞を付けて強調する文法です。その未来完了形を使う際には、判断の基準となる日=未来の時間などを示す必要があります。以下の様な表現を伴わない場合は、普通の未来形を用います。
未来の表示法 | 意味 | 活用例 |
---|---|---|
by | ~までに | ・by 8 o’clock(8時までに) ・by now(今ごろ) |
by the time +S+V | ~ S が V するまでに | ・by the time you come home(君が帰宅するまでに) ・by the time I turn 20(私が20歳になるまでに) |
this time A | Aの今ごろ | ・this time tomorrow(明日の今ごろ) ・this time next week(次週の今ごろ) |
before | ~の前に | ・before next monday(次の月曜日の前に) ・before you come back (君が戻る前に) |
till(untill) | ~までに | ・till you leave (君が去るまでに) ・till you arrive(君が到着するまでに) |
in within | ~後に ~以内に | ・in an hour (1時間後に) ・within a week (1週間以内に) |
when | ~の時 | ・when you call me (君が私に電話するとき) ・when I get there (私がそこに着くとき) |
if | もし~なら | ・if I go with you(もし私が君と一緒に行くなら) ・if we travel to Japan(もし私たちが日本旅行するなら) |
◆基準となる時間
未来完了形は未来を予測する表現ですが、その予測は常に未来の一時点を基準にします。例えば、「~までに~経験するだろう」とか「~するときには、~を完了しているだろう」と言った具合です。この基準点を示さないなら、未来形を用いることになります。
× He will have come. (「have come」の基準表現がない)
〇 He will have come by 9 o’clock.(彼は9時までに来ます)
〇 He will come by 9 o’clock.(彼は9時までに来ます。※未来形も基準表現と両立できる)
〇 He will come.(単純な未来形なら、期限・条件はなくても成立する)
物事の順序を述べられる
未来形の文の前後関係を示す場合は「before」などの時系列を示す表現を使う必要があります。一方、未来完了形は、自身が基準より前に起こることを示すので、時系列表現抜きで前後関係を明示できます。ただ、未来完了形を使うためには何らかの基準時間は示さなくてはなりません。
◆基準点より早く完了
未来完了形では、基準時間よりも前のどこかの時点で「have+過去分詞」で表した行動・状態が実現されている(否定時は「されていない」)ことが明示されます。その一方、未来形で表した場合は、二つの出来事は同時に起こるということになってしまいます。
〇 He will have come here when you leave.(彼は君が去るとき、ここに来ているでしょう)
≒ He will come here before you leave.(彼は君が去る前に、彼はここに来るでしょう)
≠ He will come here when you leave.(彼は君が去るとき、彼はここに来るでしょう)
※上2つの例では、君が去る前に彼は来る。最後の例では君が去る瞬間に彼が来るイメージ
未来完了形の否定形と訳し方
未来完了形の否定文では、助動詞「will」の後ろに「not / never」を置きます。
その形 | 用法 | その意味 | 例文 |
---|---|---|---|
主語 + will+not +have+ 過去分詞…. | 継続 | (未来時点まで) ~という状態は続い ていないだろう | ・I will not have lived here till next year. (私は来年までここに住んではいないだろう) |
経験 | (未来時点までに) ~という経験は しないだろう | ・ I will not have won any titles before I turn 25. (25歳になる前に、私がタイトル獲得を経験することはないだろう) | |
完了 | (未来時点までに) ~してしまっては いないだろう | ・He won’t have finished his task by the time you come. (彼は、君が来るまでに課題を終わらせてはいないだろう) |
未来完了形の疑問形と訳し方
未来完了形で疑問文を作る際は、助動詞「will」を文頭に出します。
その形 | 用法 | その意味 | 例文 |
---|---|---|---|
Will+主語+ have+ 過去分詞…? | 継続 | (未来時点まで) ~している状態が 続くでしょうか? | ・Will you have lived here for a year next month? (君は来月でここに1年間住み続けていることになりますか?) |
経験 | (未来時点までに) ~という経験を するでしょうか? | ・Will you have seen the picture twice if you come with me? (もし私と一緒に来たら、君はその絵を二回見たことになるのですか?) | |
完了 | (未来時点までに) ~してしまって いるでしょうか? | ・Will we have given up on the team by the end of this month? (今月の終わり頃には、私達はチームを見捨ててしまっているでしょうか?) |
未来完了形の例文
未来完了形の例文を、以下にいくつか掲載します。繰り返しになりますが、未来完了を使う際は、例えば「by」を使って未来の基準時間を示します。以下の例文の全てに、「by」や「till」などの時間を示す単語が含まれていることを確認しておきましょう。
◆未来完了と期限を示す表現
・I will have stayed at this hotel for a week next month.(私は来月でこのホテルに滞在して1週間になります)
・Will you have been a teacher for ten years next month?(君は来月で教師になって10年ですか?)
・I will not have lived this time next year.(来年の今頃、私は生きてはいないだろう)
・I will have called Yuki before you meet her. (君が雪に会う前に、私は雪に電話をかけているだろう)
・I will not have met him again till he changes his mind .(彼が思い改めるまで、私は再び彼に会わないだろう)
・Will he have left the team by the end of August?(彼は8月末にはチームを去っているだろうか?)
・He will not have finished his task by 8 o’clock. (彼はその仕事を8時までに終えられないだろう)
・Will he have come home before we do? (私たちが家に着く前に、彼は家に帰り着くでしょうか?)
未来完了形の応用
以上が未来完了形の基礎文法でした。必ず未来の基準時間を付ける、という点が特徴的でしたね。ではここからは、未来完了形の応用文法として、未来完了進行形と未来完了受動態を押さえておきましょう。それほど複雑ではないので、楽しく学習できるはず♪
未来完了進行形
未来完了進行形では動作動詞(「study」など)を使い、未来時点まで継続する動作を表せます。なお、継続動作の終了時期は規定されず、基準点で終わる場合も以降も続く場合もあります。また、本文法でも未来完了と同じく未来の基準時間の指定が必要です。
なお、未来完了進行形で描写する動作については現在時点で既に始まっている動作を指すことが多いですが、これから始まって未来の基準点まで続く動作を指すこともあります。いずれにしても、何らかの行動は、最短でも指定する未来の基準点までは続きます。
種類 | その形 | 訳し方 | 例文 |
---|---|---|---|
肯定 | 主語 + will+ have been+ 動詞-ing … . | (未来時点で) ・~し続けたこと になるだろう ・~し続けている 所だろう | ・I will have been working for 2 hours when the bell rings. (その鐘が鳴る時点で、私は2時間働き続けたことになるだろう) |
疑問 | Will+ 主語 + have been+ 動詞-ing …? | (未来時点まで) ・~し続けたことに なるだろうか? ・~し続けている だろうか? | ・Will he have been working for 2 hours when it rings? (それが鳴った時、彼は2時間働き続けていることになりますか?) |
※未来完了進行形では動作の終了時期は規定されない。例文では、鐘が鳴った時点で彼が働くのをやめるかは不明。
未来完了進行形と未来完了の違い
未来完了形( will + have + 過去分詞)にも継続用法がありましたが、未来完了の継続用法で使うことができるのは状態動詞(「live/know/be/」など)のみです。未来の一時点まで継続する動作を表すには、未来完了進行形を用いる必要があるのです。
◆二つの使い分け
状態の継続なら未来完了を、動作の継続なら未来完了進行形を用いましょう。
〇 I will have been a teacher for a year next month. (私は来月で教師をして1年になるだろう)
〇 I will have been cooking for an hour when you arrive. (君の到着時、私は1時間料理をしているだろう)
× I will have cooked for an hour when you arrive. (未来完了形では動作の継続は表せない)
未来完了進行形と未来進行形の違い
未来完了進行形は、話題にする未来の一点まで継続する動作をその継続期間に言及して使うのが通常です。一方、未来進行形では、話題にする未来の一点で動作が継続中であることを示すだけで、その動作がどの位の間続いていたかを示すことはできません。
◆継続期間の描写
未来完了進行形は、その表現において時間幅を持つ文法のため、前置詞「for」を使って動作の継続時間を補足できます。一方、未来進行形は一点を描写する文法で、特定の動作が話題にする一点で進行中かどうかを言えるだけで、継続時間には言及できません。
〇 I will have been studying for an hour this time tomorrow. (明日のこの時間、私は勉強を1時間続けた所だろう)
〇 I will be studying this time tomorrow. (明日のこの時間、私は勉強をしているだろう)
× I will be studying for an hour this time tomorrow. (未来進行形では継続時間は表せない)
未来完了進行形の例文
それでは、未来完了完了進行形の例文を確認しておきましょう!
◆例文で学ぶ!
過去・現在または未来に始まり、未来のとある時点まで継続する動作を表すときは、「未来完了進行形」を使いましょう。この文法を用いる時は、行動の継続時間に言及することが多いです。「for」などを用いて継続時間を表す練習もしておきましょう!
・He will have been teaching math for 10 years next month. (彼は来月で、10年数学を教えていることになります)
・Will he have been standing for 3 hours till she comes?(彼女が来るまで、彼は3時間立ち続けているのですか?)
・I will have been playing tennis for 8 years when I turn 9.(9歳になれば、私はテニスを8年続けていることになる)
・Will you have been playing the guitar for ten years next month?(君は来月でギター歴10年になるの?)
・I‘l have been cooking for 2 hours when you come home.(君が帰宅する時、私は料理を2時間しているだろう)
未来完了受動態
未来完了受動態は「will + have + been + 過去分詞」で表されます。この形は少し複雑に見えますが、「been」までが未来完了、「been」からが受動態です。「been」は「過去分詞」でも「be動詞」でもあるため、一人二役を担っているのですね。
種類 | その形 | その意味 | 例文 |
---|---|---|---|
肯定 | 主語 + will+ have been+ 過去分詞 … . | (未来時点で) ~されて いるだろう | ・The car will have been fixed by 9 o’clock. (私の車は9時までに修理が完了しているだろう) |
否定 | 主語 + will+ not+ have been+過去分詞 … . | (未来時点で) ~されて いないだろう | ・The donation will not have been known till he dies. (その寄付は、彼が亡くなるまで知られないでしょう) |
疑問 | Will+ 主語 + have been+ 過去分詞 … ? | (未来時点で) ~される だろうか? | ・Will the house have been built before it snows? (その家は雪が降る前に建築されるでしょうか?) |
未来完了受動態と未来形の受動態の違い
未来完了受動態を使う時は、未来完了を使う時と同じく未来の基準点を示さなければなりません。基準点を示す表現は、例えば「by」「till」「before」などが挙げられます。なお、基準点を示した場合でも、未来形の受動態(will be 過去分詞)は使用可能です。
◆未来時点の受動態
未来時制において受動態を作り、「~されるだろう」を表現する形には、「will have been 過去分詞」、「will be 過去分詞」、「be going to be 過去分詞」などの方法があります。意味の違いには、さほど敏感にならなくてもOKです。
〇 I will have been chosen by her this time tomorrow. (明日のこの時間、私は彼女から選ばれているだろう)
〇 I will be chosen by her this time tomorrow. (明日のこの時間、私は彼女から選ばれるだろう)
〇 I am going to be chosen by her this time tomorrow. (明日のこの時間、私は彼女から選ばれるだろう)
〇 I will/am goin to be chosen by her. (私は彼女から選ばれるだろう)
※下記の補足以外にも「will/ be going to」の違いからも意味に差は出る。詳しくは未来形の記事参照
未来完了形を使えば、「by this time tomorrow」の時点では既に彼女から選ばれているという予測を表せます(基準時間前の完了)。一方、普通の未来形(will / be going to)では、「by this time tomorrow」になった時点での選出を意味します。
未来完了受動態の例文
◆例文で学ぶ!
未来完了受動態を使う場合は、基準となる未来時点を示すことを忘れずに。
・The chair will have been bought by the end of this month. (この椅子は、今月末には買われてしまうでしょう)
・Will the player have been traded by next month?(その選手は、来月までにトレードされているだろうか?)
・The betrayer will have been expelled by 10 o’clock.(その裏切者は、10時までには追放されるだろう)
・The deal will not have been sealed by the time you come.(君が来るまでに、取引は完了されないだろう)
確認クイズに挑戦!
それでは、未来完了形の理解を試す確認クイズに挑戦してみましょう!
答え:I will have lived in Tokyo for ten years next month.
未来の一時点まで継続する状態を表すためには、未来完了形を用いる。なお、未来の一時点まで継続する動作を表す場合は未来完了進行形を使うので注意しよう。未来完了形は、「will + have + 過去分詞」なので、今回は「① I will have lived in Tokyo.」を得る。
未来完了形を用いる時は、基準となる時間を示すのがルールで、基準となる時間は「来月」なので「② next month」となる。また、今回は基準までの継続時間も述べる必要があり、「10年」なので「③ for ten years」となる。①、②、③を組み合わせて文を作り「I will have lived in Tokyo for ten years next month.」を得る。
答え:I will have been studying English for an hour when you come home.
未来の一時点までの動作の継続を表すときは、未来完了進行形を使う。未来完了進行形は「will + have + been + 動詞のing」で作り、今回は「①I will have been studying English」となる。また、未来完了進行形を使う時は、その動作の長さに言及することが多い。
今回は、動作の長さは「1時間」となっているため「②for an hour」と表現できる。また、未来完了進行形を使う際に必要な「未来の基準時間」は「君が帰宅する時点」なので「③when you come home」となる。「時と条件の副詞節」としての「when」なので、未来の話でも現在形を用いる点に注意しよう。
①、②、③を組み立てて「I will have been studying English for an hour when you come home.」を得る。
答え:He was studying English when she came home.
ひっかけ問題。この文は「彼女が帰宅した」という過去の時点で「勉強が進行中」だったことを示す文。動作の継続時間などに言及はなく、過去の時点で英語の勉強という動作が進行中であったことさえ示せれば文意を満たす。つまり、過去形と過去進行形を用いればよい。
「①彼女が帰宅した時」は「when she came home」と表せ、「②彼は英語を勉強している最中だった」は「he was studying English 」となる。①と②を合わせて「He was studying English when she came home.」を得る。
答え:I will have read the book three times if I read it one more time.
未来の時点での何らかの経験を表す際には、未来完了を用いればよい。なお、未来完了で動作の継続を表すときは状態動詞しか使えなかったが、経験や完了の意味を示すときは縛りはない。よって、「read」などの動作動詞を使ってOK。
未来完了は「will + have + 過去分詞」なので「①I will have read the book three times(私はその本を3回読んだだろう)」を得る。未来完了形を用いているのでこの動作が完了する基準・条件が必要であり、今回は「もしもう一回読めば」というのがその条件。「②if I read the book one more time」と表せる。
①と②を合わせて「I will have read the book three times if I read it one more time.」を得る。なお、「if」以降は現在以降の未来を述べているが、「時と条件の副詞節」の「if」なので未来の内容でも現在形を用いることに注意しよう。
答え:Will she have left the house when I get there?
まずは、肯定文「私がその家に到着する時、彼女はその家を出発しているだろう」を作る。これは、「私の到着」という未来時点を基準とし、その時点で「彼女の出発」という動作が完了していることを示す文。つまり、基準点を用いた未来完了形を使えば表現できる。
未来完了形の形は「will + have + 過去分詞」なので、「①She will have left the house」を得る。また、この動作の基準点は「②私がその家に到着するとき」なので、「②when I get to the house」となるが、「house」は既出なので「②when I get there」とする。
①と②をくっつけて「She will have left the house when I get there.(私が家に着いたとき、彼女は家を出発しているだろう)」を得る。これを疑問文にするためには、助動詞「will」を文頭に出せばよいだけなので、正答「Will she have left the house when I get there?」を得る。
答え:He will not have finished the task before his boss come to the office.
この文は、「上司が出社する」という未来時点で「彼が課題を終える」という動作が完了していないことを示す文。よって、未来の基準点を用いた未来完了形の否定文で作ることができる。未来完了の否定形は「will + not + have + 過去分詞」で表現できる。
これから「①He will not have finished the task(彼はその課題を終えてはいないだろう)」が作れる。未来時点は「②彼の上司が出社する」なので「his boss come to the office」となり、「~する前」を表現するために「before」をつけて「②before his boss…」となり、①と②を合わせて「He will not have finished the task before his boss come to the office」を得る。
答え:The computer will have been fixed by 5 o’clock.
「5時」と言う未来時点で「コンピューターが修理される」という受動態を表現すればよい。未来時点での受動態は例えば「will + be + 過去分詞」や、未来完了受動態の「will + have + been + 過去分詞」を用いたりで表現できるが、ここでは指定により後者を使う。
よって「①The computer will have been fixed.(そのコンピューターは修理されるだろう)」を得る。未来完了を用いる時は基準点となる未来を指定する必要があり、多くの場合「by」を使う。今回も「5時まで」という指定なので、「②by 5 o’clock」と表現できる。①と②を合わせて「The computer will have been fixed by 5 o’clock.」を得る。
答え:Will the homework have been finished by the time Yuki come home?
「雪の帰宅」という未来時点で「宿題対応」が完了されているという文を作り、それを疑問文にすればよく、未来の基準を示して使う「未来完了受動態」を用いる。未来完了受動態は「will + have + been + 過去分詞 」なので「①The homework will have been finished.(その宿題は終えられているだろう)」を得る。
一方、基準となる未来時間は「雪が帰宅する」であり、「Yuki come home」。今回は「~するまで」という要素を足すため「by the time S V(SがVするまでに)」を使って、「②雪が帰宅するまでに」=「②by the time Yuki come home」を得る。
①と②から「The homework will have been finished by the time Yuki come home.(雪が帰宅するまでには宿題は終えられているでしょう)」を得る。これを疑問文にするには、助動詞「will」を文頭に出せばよく、正答「Will the homework have been finished by the time Yuki come home?」を得る。
答え:I will have been playing tennis for six hours this time tomorrow.
未来の特定時点(=明日の今頃)を示し、その時点まで継続している動作を描写すればよい。未来への継続を表すためには「未来完了」または「未来完了進行形」を用いるが、今回は「テニスをする」という動作の継続を表したいので、「未来完了進行形」を用いる。
未来完了進行形は、「will + have + been + 動詞ing」で作る。また、未来完了進行形で動作の継続を表すときは、その動作の長さに言及するのが普通。今回も「6時間」という時間の言及がある。よって、「①I will have been playing tennis for six hours(私は6時間テニスを続けているでしょう)」を得る。
一方、未来完了進行形も未来完了の一種であり、未来完了を使う際のルール「未来の基準点を示す」を守らなくてはならない。今回の問題での「未来の基準」は「明日の今頃」なので「②this time tomorrow」を得る。①と②を繋げて「I will have been playing tennis for six hours this time tomorrow.」を得る。
なお、未来進行形は動作の長さを伴う表現を付けることができないため「I will be playing tennis for 6 hours this time tomorrow.」とはできない。未来進行形は「this time tomorrow」の時点で動作が進行中であることを示すのみで、その継続期間は述べられない。テニスは10時間前から続いているかもしれないし、1秒前から始められたかもしれない。
答え:Will this news have been known by him by tomorrow?
「明日」という未来時点で、「ニュースが知られているか」を問う文章。よって、未来完了受動態を使うことができる。未来完了受動態は「will + have + been + 過去分詞」で作られるため、肯定文は「This news will have been known by him by tomorrow.」となる。
これを疑問文にするには、助動詞「will」を文頭に出せばよい。よって正答「Will this news have been known by him by tomorrow?」を得る。なお、この答えでは「by」が二回出てきているが、それぞれ役割が異なる。前者は「by+人」で動作主体を表す「by」で、受動態でよく用いられる。後者は期限を示す「by」である。
さいごに
未来完了形は、海外の英語文法サイトでも「あまり使われない」と言及されることも多い文法。ただ、その文法ルールは特殊と言うほどでもなく、完了形の基礎が理解できていればすんなり吸収できるはずです。少ない学習で表現の幅を増やせるチャンスですね♪