英語の「動名詞」とは。その用法・ルールを徹底解説。豊富な例文と問題付き!

jumping英語ペラペラへの文法

動名詞とは

動名詞とは、「動詞のing形(例:playing)」で表される、動詞の性質を持った名詞のことです。この記事の内容を理解すれば、動名詞の大枠に不安なしという記事になっています。大事な文法ですから、焦らずに最初からじっくりと読み進めてくださいね!

動名詞の形

動名詞は「動詞-ing」の形を取り、「~すること」という意味の名詞を作ります。

その形動名詞の例
「動詞 -ing」
(~すること)
Playing tennis is enjoyable.
テニスをすることは楽しい)

動名詞が持つ働き

動名詞は、文中で主語・補語・目的語になるという3つの働きができます。なお、動名詞がこの3つの働きができるのは、動名詞が「名詞」になれるからです。以下の表で、動名詞が普通の名詞(青字)と同じ働きができることを確認しましょう!

文中での働き例文
主語
(例:SVC)
English is interesting.
(英語は興味深い)

Studying English is interesting.
(英語を勉強することは興味深い)
補語
(例:SVC
・She is English.
(彼女はイギリス人です)
・My hobby is playing soccer.
(私の趣味はサッカーをすることです)
目的語
(例:SVO)
・I like tennis.
(私はテニスが好きです)

・I like playing tennis.
(私はテニスをすることが好きです)

・I feel like playing soccer.
(私はサッカーをしたい気分です)
青字が名詞赤字が動名詞。名詞と同じように、動名詞も「主語」「補語」「目的語」になれる。

以上の様に、動名詞は「~すること」を意味する名詞となるため、主語・補語・目的語になることができます。動名詞が果たすそれぞれの役割は、後ほど個別に解説します。

動名詞と冠詞

動名詞が作る名詞句は動詞の性質も併せ持っているため、その直前に冠詞を置くことはありません(完全な名詞ではないため)。ただし、完全に名詞化した一部の動名詞表現(例 meeting:会議)は、冠詞を付ける必要があります。

文中での働き例文
大抵の
動名詞
〇 Studying English is fun.
(英語を勉強するのは楽しい)
× The studying English is fun.
(この動名詞は冠詞不可
一部の
動名詞
Did you have a meeting?
(君は会議があったの?)
I visited the building.
(私はその建物を訪問した)
※青字が名詞、赤字が動名詞。名詞と同じように、動名詞も「主語」「補語」「目的語」になれる。

完全に名詞化した動名詞には、他にも「liking(好み)」「booking(予約)」「begining(始まり)」「ending(結末)」など多くの単語が考えられます。なお、これらの単語は無理に動名詞の変形と考えず、普通の名詞と考えても何ら問題ありません。

visit

動名詞の使い方

ここからは、先に軽く触れた動名詞の3つの役割について、それぞれ解説していきます。なお、動名詞は不定詞の名詞的用法と似た働きができますが、動名詞と不定詞の微妙な差異や注意点については後ほど解説します。まずは、動名詞だけに集中しましょう♪

① 主語になる動名詞

動名詞は名詞として扱われるため、主語になれます。これは例えば名詞「Ken」や「tennis」が文の主語になれるのと同様ですね。なお、主語になった動名詞は「~すること」という意味を持ち、他動詞の場合は動詞の目的語も含んで名詞化できます。

その形と意味例文
動詞-ing
(~すること)
Studying is fun.(※1)
(勉強するのは楽しい)
Studying English is fun.(※2)
(英語を勉強するのは楽しい)
Talkinig with her makes me happy.
(彼女と話すと僕は幸せになる)
※1 これは「study」の自動詞用法。「勉強する」の意味(目的語無し)。
※2 これは「study」の他動詞用法。目的語「English」まで含んで名詞化し、「英語を勉強すること」という主語を作っている。

なお、動名詞が作る名詞句が主語になる場合、その句は三人称単数として扱われます。上表の3つ目の例文では、「talking with her(彼女と話すこと)」という主語が三人称単数のため、述語動詞が「makes」になっています。

◆主語になる動名詞の例文

以下の例文では、赤字が動名詞赤線部分が主語となっています。動名詞は、例えば「信じること」だけではなく、「自分を信じること」のように、名詞の目的語を伴って主語になれるのです。

Believing in yourself is crucial.
(自分を信じることは極めて重要だ)

Playing soccer is really fun.
 (サッカーをするのは本当に楽しい)

Watching soccer on TV is my routine.
 (TVでのサッカー観戦は僕の日課です)

Being sincere is precious.
 (誠実でいることは重要です)

Sleeping is important,too.
 (寝ることも重要です)

② 補語になる動名詞

名詞として扱われる動名詞は、補語になることもできます。なお、補語とは主語・目的語を説明する語句であり、第2文型(SVC)または第5文型(SVOC)に登場するものでした。ただ、動名詞が補語となる場合は、その殆どが第2文型をつくり主語を説明します。

文中での働き例文
動詞-ing
(~すること)
・Seeing is believing.
(見ることは信じること=百聞は一見に如かず)
・My hobby is studying English.
(私の趣味は英語を勉強することです)
※一つ目の例文の「seeing」も動名詞で、「見ること」を表して主語になっている。

◆補語になる動名詞の例文

以下では、赤字が動名詞で赤線部分が補語で、第2文型(SVC)を作っています。シンプルな文型ですが、主語「A」や補語「B」に情報を入れ込めば、多くのことを表現できます。なお、「be動詞」は過去形にしてもOKです。

・My favorite pastime is singing.
(私のお気に入りの余暇は歌うことです)

・My duty is finding the truth.
(私の義務は真実を見つけることです)

My top priority is keeping the promise.
(私が優先するのはその約束を守ることです)

・My belief was being sincere.
 (私の信念は、誠実でいることでした)

・What I did was watching baseball.
(私がしたのは、野球を見ることでした)

baseball

③ 目的語になる動名詞

動名詞は、動詞や前置詞の目的語にもなれます。なお、動名詞を目的語に取る動詞は決まっているため、暗記が必要です。あの有名な語呂合わせを使うのもよいですね。また、面白い例文かどうかは不明ですが、例文はほんのりストーリー仕立てです(笑)

動名詞を取る動詞一覧

例の語呂合わせで覚える場合、恐竜っぽい名前=ブラキオサウルス(首の長ーい恐竜)=長い方の限定=ingを使う(× to)と連想して覚えるのはどうでしょうか。恐竜=首長竜と連想するのもよさげ。とにかく、無理やりにでも結びつけたもん勝ちですよ!

知覚動詞例文(※スマホ横画面推奨)
mind
(~を嫌がる)
・Would you mind doing me a favor?
(少し頼まれてくれませんか?)
・I don’t mind working overtime.
(俺は残業したっていいよ)
miss
(~し損なう)
・I cannot miss getting this chance.
(俺はこの機会を逃せない)
・I missed talking to her today.
(俺は今日、彼女に話しかけ損なった)
escape
(~を回避する)
You will escape working alone.
(君は、一人で働くのを避けられるよ)
・You will escape missing the last train.
(君は、終電を逃すのも避けられるよ)
give up
(~を諦める)
・I gave up going home early today.
(俺は、今日早く家に帰るのを諦めた)
・I won’t give up dating with her.
(彼女とのデートは決して諦めない)
avoid
(~を避ける)
・I want to avoid missing the last train.
(俺は、終電を逃すのは避けたい)
・I want to avoid looking sick tomorrow.
(俺は、明日不健康に見えるのを避けたい)
finish
(~を終える)
・I finished making the document .
(俺は書類を作成する作業を終えた)
・I will finish sending the e-mail soon.
(俺はすぐにメールを送り終えるだろう)
enjoy
(~を楽しむ)
・I enjoyed being with her.
(俺は、彼女と一緒にいるのを楽しんだ)
Enjoying working is essential.
(楽しく働くことが重要です)
postpone
put off
(~を延期する)
・Should I postpone starting the plan?
(俺はその計画を延期すべき?)
・Should I put off asking her out.
(彼女をデートに誘うのは延期すべき?)
practice
(~を練習する)
・I’ll practice saying romantic phrases.
(俺は甘い言葉を言う練習をするだろう)
・I’ll practice eating elegantly.
(俺は、上品に食べる練習をするだろう)
stop
(~を止める)
・I must stop zoning out like this.
(こんな風に空想にふけのはやめないと)
・I stopped being lazy and started working.
(俺は怠けるのを止め、働き始めた)
suggest
(~を提案する)
・She suggested having a short break.
(彼女は短い休憩を提案した)
・I suggested calling it a day.
(俺は今日は終わりにしようと提案した)
admit
(~したの
 を認める)
・I admit being shy in the past.
(俺は、昔は内気だったと認めます)
・I also admit missing a chance.
(俺は、好機を逸したことも認めます)
imagine
(~を想像する)
・I imagined playing tennis with her.
(俺は、彼女とテニスすることを想像した)
・Imagining dating with her won’t help.
(彼女とのデートを想像しても仕方ない)
consider
(~を考える)
・I considered getting out of my shyness.
(俺は内気な自分を変えることを考えた)
・I considered making her go home.
(俺は彼女を家に帰らせるのを考えた)

動名詞が前置詞の目的語になる

前置詞の後に動詞を置く場合、動詞は動名詞に変化します。これは、前置詞の後には名詞が来なくてはならないからです。不定詞「to + 動詞の原形」と紛らわしいですが、前置詞としての「to」の後には動名詞が来て、その動名詞は前置詞の目的語になります。

◆前置詞と動名詞の例文

・I kept myself from smoking.
(私は禁煙していた)

・I went on working with her.
(私は彼女と働き続けた)

・She beleives in helping each other.
(彼女は助け合う事の尊さを信じている)

I gave up working overtime with her.
(私は彼女と残業するのを諦めた)

・I banned her from feeling sorry for me.
(私は彼女が私に申し訳なく思うのを禁止した)

この用法は、「keep A from doing(Aが~するのを妨げる)」のように、前置詞を含む定型表現で使われたり、後ほど学習する「動名詞の慣用表現」で使われることが多いです。「前置詞の後は名詞(動名詞含む)」を頭に叩き込んでおきましょう!

consider

動名詞と他文法の比較

動名詞は「-ing」という形を持つため、同じ形を持つ「現在分詞」と混同されやすいです。また、動名詞は「~すること」という意味を持ち、ほぼ同じ用法を持つ不定詞の名詞的用法とも混同がちです。以下で、それぞれの文法の違いを見ていきましょう。

動名詞と現在分詞の違い

動名詞と現在分詞は外見上は全く同一の姿(動詞の-ing形)をしていますが、それぞれが持つ働きは異なります。その特性は、以下の表の様になります。なお、現在分詞が補語になるのは、使役動詞または知覚動詞で「SVOC」をつくるときだけです。

文法
(役割)
例文
動名詞
(主語)
(補語)
(目的語)
Studying English is interesting.
(英語を勉強することは興味深い)
・My hobby is studying English.
(私の趣味は英語を勉強することです)
・I finished reviewing the document.
(私はその書類を確認し終えました)
現在分詞
(形容詞)
(補語)
(分詞構文)
・I like the girl speaking on the phone.
(私は電話しているその女の子が好きです)
・He stood singing a song.
(彼は歌いながら立っていた)
・I heard him singing the song.
(私は彼が歌っているのを聞いた)

Singing brightly, he was happy.
(朗らかに歌っていた時、彼は幸せだった)

現在分詞が補語になるのは特定の動詞とペアになった時だけで、分詞構文は特殊な形を持つ文法。これらの用法は比較的見分けやすいため、問題となるのは現在分詞が形容詞になるときでしょう。しかし、二つの意味と働きの違いを理解すれば大丈夫です。

動名詞と現在分詞の見分け方

動名詞は「~すること」と訳されて名詞となります。一方、現在分詞は「~している」と訳され、直前または直後にある名詞を修飾する形容詞になります。なお、動名詞が作る名詞句を文から削ると文が成立しなくなりますが、現在分詞の場合文は意味を保つことができます。

文法例文(※スマホ横画面推奨)


Studying English is interesting.
(英語を勉強することは興味深い)

 →これを、現在分詞として考えてしまうと…?
 →「英語を勉強している」という形容詞?
 →しかし、直前直後に修飾するべき名詞がない!
 →また、文意もおかしい!(英語を勉強しているは興味深い)

 →動名詞で「英語を勉強すること」という意味だと分かる!
 →文型はSVC(第2文型)で動名詞がS(主語)

・My hobby is reading books.
(私の趣味は読書をすることです)

 →これを、現在分詞として考えてしまうと…?
 →「読書をしている」という形容詞?
 →しかし、直前直後に修飾するべき名詞がない!
 →また、文意もおかしい!(私の趣味は読書をしているです)
 →動名詞で「読書をすること」という意味だと分かる!
 →文型はSVC(第2文型)で動名詞がC(補語)


・I like playing tennis.
(私はテニスをすることが好きです)

 →これを、現在分詞として考えてみると…?
 →「テニスをしている」という形容詞?
 →しかし、直前直後に修飾するべき名詞がない!
 →また、文意もおかしい!(私はテニスをしているが好き)
 →動名詞で「テニスをすること」という意味だと分かる!
 →文型はSVO(第3文型)で動名詞がO(目的語)



・I like the girl studying English over there.
(私は向こうで英語を勉強している女の子が好きです)

これを、動名詞として考えてしまうと…?
→「英語を勉強すること」という名詞
→名詞が二つ(the girl/動名詞)並ぶのはおかしい

→また、文意も変(私はその女の子英語を勉強するのが好きです)
→現在分詞で「英語を勉強している」という意味だと分かる
→文型はSVOで現在分詞は修飾語(形容詞)

・I heard him singing the song.
(私は彼が歌っているのを聞いた)

→これは知覚動詞を使ったSVOCの文
→Cに来る「-ing」は現在分詞というのがルール
→訳は「OがCしているのを知覚する」


When singing brightly, he felt happiness.
(気持ちよく歌っていた時、彼は幸福を感じた(分詞構文))

→これは分かりやすい分詞構文(文頭+コンマ)
→分詞構文は専用の訳し方をする
→もちろん、「-ing」は動名詞としては訳さない

上表には見極めるプロセスを載せましたが、実際はその見極めに特別な技法は必要ありません。ただそれぞれの文法の基礎が身についていれば、現在分詞と動名詞の見極めに迷うことはありません。また、文型を見抜く力が備わっていることも助けになるでしょう。

なお、英語の文型を体に染みつかせるためには、とにかく多くの例文に触れて反復練習することが一番です。なお私は、英語の文型を見抜く練習を「探偵ゲーム」と呼んで、ミニゲーム風に楽しむことをおススメしています。以下の記事も、ぜひご覧ください♪

collecting

動名詞と不定詞

「動名詞」と「不定詞の名詞的用法」は、ともに「~すること」という意味を持ちますが、目的語に動名詞しか取れない動詞、不定詞しか取れない動詞があるため、使い分けが必要になります。なお、主語になる場合、ニュアンスの差はあれど互いに代用可能です。

動名詞と不定詞の違い

動名詞と不定詞では、その見た目が異なります。動名詞は「動詞-ing」、不定詞は「to+動詞の原形」ですね。また、動名詞は過去や現在、不定詞は未来のニュアンスを持ちます。動詞の目的語にどちらが来るかは、このニュアンスの差で決まることも多いです。

動名詞と不定詞の使い分け

動詞によっては、目的語に動名詞または不定詞のどちらかしか取れない場合があり、この場合は両者の使い分けが必要です。なお、動詞の中には意味を変えずに動名詞と不定詞のどちらも取れる動詞もあれば、どちらも取れるが意味が変わる動詞もあります。

★動名詞と不定詞のどちらも取れる動詞

以下の動詞は、動名詞と不定詞のどちらをとっても殆ど意味が変わらない動詞です。まずはその代表例として「好き・嫌い」などの好みを表す4種の動詞、「始める」を表す2つの動詞を覚えましょう。そのほかの動詞は、余裕があれば覚える、で問題ありません。

知覚動詞例文(※スマホ横画面推奨)
like
(~を好む)
・I really like talking with him.
(私は本当に彼と話すのが好きだ)
・I don’t like to be made fun of.
(私はからかわれるのが好きではない)
love
(~を愛する)
・I love cooking for someone I care about.
(私は大切な人の為に料理するのが大好きです

・I love listening to music.
(私は音楽を聴くのが大好きです)
prefer
(~をより好む)
I prefer cooking for myself.
(私は、自炊が好きです)
・I prefer to be a freelancer.
(私は、フリーランスが好き
です
hate
(~を嫌う)
・I don’t hate working for the company though.
(でも、私は今の会社に勤めることも嫌ではない)
・I hate to find fault with others.
(私は他人のあら捜しをするのは嫌いだ)
start
(~を始める)
・I started cooking for him a a token of my gratitude.
(私は感謝の証として、彼のための料理を作り始めた)
Starting to do something new might change our relationship.
(何か新たな事を始める事は、私達の関係を変えるかもしれない)
begin
(~を始める)
・I began writing a short letter.
(私は短い手紙を書き始めました)
・I’ve already begun to feel nervous.
(私は、既に緊張し始めています)
★どちらも取れるが意味が変わる動詞

不定詞と動名詞のどちらも目的語に取れる動詞がどちらを取るかで意味を変える時、大抵の場合は不定詞と動名詞が持つ元々のニュアンスが動詞の意味を決めます。つまり、現在や過去を話すならば動名詞、未来を話すなら不定詞が使われるのです。

知覚動詞意味例文(※スマホ横画面推奨)
remember(~ing)
~したこと

を覚えている
・I remember feeling nervous when I talked with him.
(私は彼と話したとき緊張したのを覚えている)

・I remember feeling down seeing him talk with Mari.
(私は彼がマリと話すのを見て落ち込んだのを覚えている)
(to do)
忘れずに
~する
・I must remember to be a little braver tomorrow.
(明日は、少しだけ勇敢にならくっちゃ)

・Just remember to be a different type of myself.
(ただ、忘れずに違う自分になれ
try(~ing)
実際に~

してみる
・I tried practicing talking to him naturally.
(私は実際に、自然に彼に話しかける練習をしてみた)

・I tried smiling brightly to the mirrow.
(私は実際に、鏡に向かって明るく笑う練習をした)
(to do)
~しよう
と試みる
・Back then, I just tried to get asked out by him.
(当時、私はただ彼に誘われようとしただけでした)
・I tried to wait for my wish to come true.
(私は、望みが叶うのを待とうとしました)
forget(~ing)
~したこと

を忘れる
・I forgot watering the flower.
(私は、花に水やりをしたことを忘れていました)

・I forgot turning off the television.
(私は、テレビを消したことを忘れていました)
(to do)
~するの
を忘れる
・I forgot to make a phone call to my friends.
(私は友達に電話するのを忘れた)

・Don’t forget to bring this charm tomorrow.
(明日、このお守りを持っていくのを忘れてはいけない)
regret(~ing)
~したこと

を後悔する
・I regret being coward for nothing.
(私は、意味もなく臆病だった自分を後悔してる)

・I regret wasting my time.
(私は、時間を無駄にしたことを後悔している)
(to do)
残念だが
~する
I regret to admit it might be too late.
(認めるのは残念ですが、もう遅すぎるかもしれない)
・I regret to say he might like Mari instead.
(言うのは残念ですが、彼はマリを好きかもしれない)
stop(~ing)
~するの

を止める
・Let’s just stop being hesitant like this.
(こんな風に怖気づくのは止めましょう)
・I stopped thinking about bad things.
(私は悪いことを考えるのをやめた)
(to do)
~するため
に立ち止まる
・I stopped to turn off the light.
(私は、灯りを消すために立ち止まった)
・I stopped to pet my dog.
(私は私の犬を撫でるために立ち止まった)

不定詞が未来、動名詞が過去・現在を表すということを覚えていれば、使い分けもしやすいでしょう。過去は変えられないですが、未来は定まっていない=不定。こう考えるなら、不定詞が未来のニュアンスを持つというのも覚えやすいのではないでしょうか?

future

動名詞の文法 応用編

それでは、ここからは動名詞文法の応用編へ進んでいきます。これまでの内容がしっかり理解できていればそれほど難しくはないはずです。じっくりゆっくり学びましょう!

動名詞の慣用表現

動名詞を用いた慣用表現で頻出のものと、私が会話でよく使うフレーズを併せて一覧表にしました。なお、前置詞の後は名詞が来るのがルールのため、後ろに動名詞に加えて名詞を置ける表現もあります。以下の表では、それらの表現は赤色背景で表示しています。

慣用表現例文 (※スマホ横画面推奨)
be busy in -ing
(~するの
に忙しい)
・I am busy in checking emails.
(俺は、メールを確認するのに忙しい)
・She must be busy in catching the last train.
(彼女は終電に乗ろうと必死に違いない)
be accustomed to
(~に慣れ
 ている)
・I am accustomed to working overtime.
(俺は残業することに慣れている)
・I am accustomed to this environment.
(俺はこの環境に慣れている)
be used to
(~に慣れている)
・I’m used to staying up late.
(俺は、夜遅くまで起きているのに慣れている)
・But I think others should not be used to it.
(けれども、他の人はそれに慣れるべきじゃないと思う)
cannot
help -ing

(~するのは
 仕方ない)
・I cannot help feeling tired.
(俺が疲れを感じるのは仕方がない)
・I cannot help feeling hungry.
(俺が空腹を感じるのは仕方がない)
feel like -ing
(~したい
と感じる)
・I don’t feel like checking this document somehow.
(俺は何故だか、この書類を確認する気分になれない)
・If anything, I feel like shredding all the documents.
(むしろ、俺は全ての書類をシュレッダーにかけたい気分だ)
in – ing
(~するとき)
・Be careful in going over the document.
(その書類を確認するときは、注意深くあれ)
・Check the recipient in sending an email.
(メール送信時には、受取人を確認せよ)
it goes
without saying that

(~は言うま
 でもない)
It goes without saying that I tried to be so.
(俺がそうあろうとしたのは言うまでもない)
It goes without saying that I checked it.
(俺がそれを確認したのは言うまでもない)
it is no
use -ing

(~しても無駄だ)
・But it is no use trying to be perfect.
(だが、完璧であろうとしても無駄だ)
・And it is no use regretting a mistake.
(そして、間違いを後悔しても無駄だ)
look forward to
(~が楽しみ)
・I’m looking forward to seeing her tomorrow.
(俺は明日彼女に会うのが楽しみだ)
・I’m looking forward to late night dinner, too.
(俺は遅い夕飯も楽しみだ)
on – ing
(~するや否や)
On leaving the office, I went to a restaurant.
(会社を出るや否や、俺はレストランにいった)
On coming home, I fell asleep.
(家に帰るや否や、俺は眠りに落ちた)
there is
no point -ing

(~しても無駄だ)
There is no point trying to let me down.
(俺を落ち込ませようとしても無駄だ)
There is no point feeling down.
(落ち込んでいても無駄だ)
there is
no -ing

(~できない)
There is no stopping me.
(俺を止めることはできない)
There is no keeping me from asking her out.
(彼女をデートに誘うことを止めることはできない)
when it
comes to

(~に関しては)
・I’m confident when it comes to singing.
(俺は歌うことに関しては自信がある)
When it comes to love, I might be shy.
(恋愛に関しては、俺は奥手かもしれない)
worth -ing
(~する価値がある)
・My dream is worth pursuing.
(俺の夢は、追及する価値があるものです)
・My job is also worth devoting myself to.
(私の仕事も自分を捧げる価値があります)
work

動名詞と「意味上の主語」

意味上の主語とは「誰がその動作をするか」を意味する文法用語です。動名詞の意味上の主語が文の主語と一致しない場合、動名詞の直前に所有格または目的格を置き、意味上の主語を明示します。ただし、名詞が動名詞の意味上の主語になる場合、その名詞を動名詞の前に置きます。

◆動名詞と意味上の主語

動名詞の意味上の主語と文の主語が異なる場合、動名詞の前に所有格や目的格、名詞を置くなどして意味上の主語を示します。また、具体的な行動主体を伴う動名詞を主語にする場合、文脈から明らかなどの例外を除いて、動名詞の前に所有格(目的格は×)を置きます。

I am sure of (my me) being boring.
(私は私がつまらないと確信している)

 → 「boring」 なのは私。文主語「I」と一致するため、「意味上の主語」は示さない。

I am sure of his/him being popular.
(私は彼が人気があると確信している)

 → 「popular」なのは彼。文主語と異なるので、行動主体を表す代名詞の所有格または目的格を置く。

I am sure of Yuki being popular.
(私はユキが人気があるのを確信している)

 →「popular」なのはユキ。文主語と異なるので、名詞を置く。なお、名詞の後ろに(’)は不要(× Yuki’s)。

His (him) being famous is true.
(彼が人気があるのは本当だ)

 →「彼」の個別具体の話で、かつ動名詞が主語になっているので、所有格をつける。

なお、②のように文の主語ではない動名詞の意味上の主語を代名詞で示す場合、口語では目的語(例:him)が好まれます。ただし、④のように動名詞が主語になる場合は所有格(例:his)を使います。②でも④でもOKの所有格を使えば間違いないですね♪

動名詞の完了形(大過去)

動名詞には過去形がなく、動名詞の時制は文全体の時制と一致するものとみなされます。しかし、完了形の固定フォーム「having + 過去分詞」を用いることで、大過去を表現できます。大過去の考え方については、過去完了の記事で詳しく解説しています♪

動名詞の完了形その時制訳し方
having +過去分詞主節よりも過去~したこと

★過去形がない動名詞で過去を表す

「having + 過去分詞」を用いると、述語動詞の時制よりも過去のできごとを動名詞で表現できます。なお、以下の文では述語動詞の時制を赤線で、それよりも過去(大過去)を青線で示しています。なお、「having+過去分詞」は、過去文でも大過去を表せます。

完了形の形大過去を使った文の例(※スマホ横画面推奨)
having
+ 過去分詞
Her having said yes is still surprising .
(彼女が「はい」といったことには、まだ驚かされる)

I was sure of having become her boyfriend.
(俺は、自分が彼女の彼氏になった確信がある)
I’m happy about having made a date with him.
(私は、彼とデートする約束をしたことで幸せです)
My having tried to be braver worked a lot.
(勇敢になろうとしたことが、効果抜群でした)

動名詞の受動態

動名詞の受動態は、「being+過去分詞」の形で表すことができます。なお、動名詞の完了形の受動態は「having been 過去分詞」となり、述語動詞の時制よりも過去の受動態を使いたいときに活用できます。それぞれの例文を、以下で確認しておきましょう!

受動態の形受動態を使った例文(※スマホ横画面推奨)
being
+ 過去分詞
(~すること)
・I like being held by him.
(私は彼に抱きしめられるのが好きです)

・I like being stared at by her.
(俺は彼女に見つめられるのが好きです)
・I didn’t give up being interested in by her.
(俺は、彼女から興味を持たれることを諦めなかった)
Being known as her boy friend feels great.

(彼女の彼氏として認知されるのは、いい気分です)
having
+been
+過去分詞
(~されたこと)
Having been accepted by her keeps me going.
(彼女に受け入れられたことが、俺の活力の源です)
・I‘m happy about having been given a ring from him.
(私は彼から指輪を送られて幸せです)
My having been drawn to her made me strong.
(俺が彼女に心惹かれたことは、私を強くしました)
Having been said I like you is the best experience ever.
(好きですと言われたことは、人生最高の経験です)

②の例では、青線部分の動名詞の時制は、赤字述語動詞の時制より過去です。例えば二つ目の例文で、彼女は自身の心境を「I am happy」と現在形で語っていますが、「彼女が彼から指輪を送られた」のは述語動詞「am」が示す現在より過去の話なのです。

two people

動名詞を否定する方法

動名詞を否定する場合、動名詞の前に否定語「not」を置きます。なお、動名詞に意味上の主語が示されている場合は、意味上の主語と動名詞で「not」を挟み込みます。なお、文全体を否定した場合と動名詞を否定した場合では意味が異なるので注意しましょう。

動名詞を否定する方法訳し方
(意味上の主語) +not + 動名詞~しないこと
※意味上の主語は、明示されないケースが殆ど。基本的には「not+動名詞」で否定形を作れる。

★動名詞の否定と文の否定

動名詞を含む文を否定する方法は①動名詞を否定する(上記)、②文全体を否定する、の2種類があり、それぞれ「not」が入る場所と否定する部分(赤線標記)が異なります。否定形の例文はややスパイシーですが、悪役のセリフとでも考えてください(笑)

肯定文①と否定文②、③ (※スマホ横画面推奨)




① Loving is really beautiful.
(愛することは本当に美しい)
Not loving is really beautiful.
(愛さないことは本当に美しい)

③ Loving is not really beautiful.
(愛することはそれほど美しいことではない)




Her loving me was unexpected.
(彼女が私を愛したのは予想外だった)
② Her not loving me was unexpected .
(彼女が私を愛さないことは予想外だった)
③ Her loving me was not unexpected.
(彼女が私を愛したことは予想外ではなかった)




I love being with her.
(私は彼女と一緒にいるのが大好きだ)
② I love not being with her.
(彼女は彼女と一緒にいないのが大好きだ)
③ I don’t love being with her.
(私は彼女と一緒にいることが好きではない)




Being loved by her is fulfilling.
(彼女に愛されることは満たされることだ)
Not being loved by her is fulfilling.
(彼女から愛されないことは満たされることだ)
Being loved by her isn’t fulfilling.
(彼女から愛されることは満たされることではなかった)




① Having dated with her makes me happy.
(彼女とデートしたことは私を幸せにしている)
Not having dated with her makes me happy.
(彼女とデートしなかったことは私を幸せにしている)
Having dated with her doesn’t make me happy.
(彼女とデートしたことは私を幸せにはしない)
※「not」は自身以降の内容を否定する。この性質から、「not」をどこに置くかで文の意味が変わる。

動名詞の否定形(~しない、しなかったこと)を作る際は、動名詞の前に「not」を置けばOKです。受動態の「being」も完了の「having」も動名詞ですから、その前に置けばOKですよ。ただし、②のように意味上の主語がある時は意味上の主語を先頭にするのを忘れずに♪

動名詞を修飾する副詞

動名詞は名詞の働きをしますが、一方で動詞としての性質も残しています。このことから、動名詞が作る名詞句を修飾する際には動詞を修飾する副詞が用いられます。ただし、完全に名詞化した動名詞については、形容詞を用いて修飾することができます。

動名詞
の性質
否定形の例 (※スマホ横画面推奨)
(動詞性質を
持つ動名詞)
副詞で修飾
Calling her regularly makes our bond strong.
定期的に彼女に電話することは、二人の絆を強くする)

Taking her for granted arrogantly makes it broken.
傲慢に彼女がいて当たり前と考えることは、二人の絆を壊す)
Hoping too much selfishly will do harm.
自分勝手に多くを望み過ぎることは、害をなすだろう)
Helping each other considerately will deepen our bond.
思いやりを持って助け合うことは、二人の絆を深めるだろう)
(完全に名詞化
した動名詞)
形容詞で修飾
・I think she doesn’t like a long meeting.
(俺は彼女は長い会議は好きではないと思う)
・I didn’t know this big building is owned by her father.
(俺はこの大きな建物が彼女の父の所有だとは知らなかった)

When it comes to movies, she really loves a good ending.
(映画に関して言えば、彼女はよい結末を本当に好む)

①の例文では「送る・捉える・望む・助け合うこと」など、動名詞が作る句に動詞の意味合いが含まれています。このような句に情報を付け加えたい場合、副詞で修飾します。一方、例えば「dining table」のように名詞化した動名詞には、形容詞を使います

loving each other

動名詞の問題(確認クイズ)

それでは、動名詞の理解度を試す確認クイズに挑戦してみましょう!確認クイズは基礎を中心にしているので、難易度はやや低めです。こちらがヌルいと感じる場合、記事中の例文を自分で分析し、きちんと文構造を理解できるか試してみましょう♪

答え:Studying English is interesting.

「英語を勉強すること」という一般動詞とその目的語を含んだ名詞節を作る方法としては、「不定詞」と「動名詞」がある。どちらも文頭に出て主語を作れるが、今回は「to」を使わないという指定があるので、「動名詞」を使う。

動名詞は「動詞-ing」で表すことができ、他動詞を使う場合はその目的語も含めて名詞化できる。今回は他動詞「study(~を勉強する)」を使うので、「studying English」で「英語を勉強すること」という名詞節を作れる。

これで主語が完成したので、後はSVC(SはCです)の文を作ればよい。Cに来るべきは「興味深い」を意味する言葉で、「interesting」が適する。よって正答「Studying English is interesting.」を得る。特定の個人の動作を強調して述べる文ではないので、動名詞の前に所有格を置く必要はない。

答え:I like playing soccer.

「~を好む」を表す動詞「like」を使う。他動詞「like」はその目的語に不定詞または動名詞を取ることができ、どちらをとっても意味は変わらない。試しに、動名詞を使ってみると「I like playing soccer.」となり、4語なのでこれで正解。

なお、先述したように他動詞「like」は直後の目的語に不定詞を取ることもでき、その場合は「I like to play soccer.」となる。「like」のように意味を変えずに不定詞と動名詞を取れる動詞には、例えば「love」「hate」「start」「begin」などがある。この記事の中盤にある一覧表を参照されたし。

答え:My hobby is traveling.

「私の趣味は~です」という英文は、第2文型の「SVC」=「My hobby is A」で表せる。「A」に来る「旅行をすること」という名詞を作るには、「旅行する」という意味の動詞を-ing化し、「traveling」とすればよく、正答「My hobby is traveling.」を得る。

答え:I enjoyed playing tennis.

「~を楽しむ」を表す動詞は「enjoy」である。「enjoy」を使う場合、直後に置く目的語は不定詞は深手、動名詞「~ing」を使う。よって、「I enjoyed playing tennis.」を得る。「I enjoyed to played tennis」は不可。

なお、(不定詞・動名詞の選択で)目的語に動名詞しか取れない動詞は、他にも「mind」「admit」「give up」「finish」「practice」「put off」「postpone」「imagine」「consider」などがある。こちらも記事中盤に一覧表があるので、確認しておこう。

答え:I forgot eating lunch.

「忘れる」を意味する動詞「forget」は、目的語に「不定詞」と「動名詞」の両方を取ることができるが、どちらかを取るかによって意味が変わる。「動名詞」は過去・現在、「不定詞」は未来を表すことを覚えていれば、それを頼りに適切な方を選択できる。

「~するのを忘れた」という意味を表したい場合、「未来に何かをしようと思っていたけれど忘れた」という意味になるため、これを表すのは不定詞、即ち「forget to do」。一方、「~したのを忘れた」という場合、「過去に何らかの行動をしたことを忘れてしまった」という意味で、動名詞「forget doing」を使う。

このことから、「forget to do」は「(未来に)~することを忘れる」を意味し、「forget ~ing」は「(過去に)~したことを忘れた」を意味する。今回は「forget ~ing」を使い、正答「I forget eating lunch.」を得る。なお、このように動名詞と不定詞の使い分けが必要な動詞は「remember」「try」「stop」など。記事中の表で確認しよう。

答え:I like being loved.

「~を好む」を表す動詞は「like」である。「like」は目的語に「動名詞」と「不定詞」の両方を取り、どちらを選んでも意味は変わらない。今回は「動名詞」を使う。今回、「私が好き」なのは「愛されること」なので、受動態を含んだ動名詞をつくろう。

受動態は「be動詞+過去分詞」で作ることが出来るが、「be動詞」の動名詞「being」も当然ながら「be動詞」である。よって、「being loved」で「愛されること」という意味を作れる。そして、「being loved」は動名詞で始まっているので、「like」の後に問題なく入れる。あとはこれを順番通り並べて、「I like being loved.」を得る。

単語数を確認し、(出来レースだが)4語なのでこれが正解。問題上の指定が無ければ、likeの後に不定詞を繋げてもよい。不定詞の受動態の作り方は「to be 過去分詞」。よって、「I like being loved」と同じ意味を持つ文は、「I like to be loved.」である。

答え:I stopped playing tennis.

「~するのを止める」を意味する動詞は「stop」。「stop」は直後に不定詞も動名詞も取ることができるが、それぞれで意味が変わってしまう。テストなどで狙われる超頻出ポイントでもあるので、ぜひ正しい用法を覚えておきたい。

なお、「stop to do」だと「~するために立ち止まる」、「stop doing」だと「~するのを止める」という意味になる。今回表したいのは後者の意味なので「stop doing」を用いる。よって正答、「I stopped playing tennis.」を得る。

答え:Being given a watch by him was surprising.

やや難しい問題。ただ、シンプルに考えよう。「AはBだった」は「A was/were B」で表せる。今回、「A」は「彼から時計を贈られたこと」で「B」は「驚きを表す形容詞」を入れればよい。よって、今回作りたい文は「SVC」の第二文型の文である。

「A」には受動態が含まれているが、動名詞の受動態は「being + 過去分詞」で作ることが出来る。よって「時計を贈られる」は「being given a watch」となる。「彼から」を追加して「being given a watch by him」ができる。

なお、動名詞は基本的に独自の時制を持たず、述語動詞の時制と一致した時制を持つとみなされる。よって、述語動詞を過去にすれば、「A」も過去の意味を持つ。このことから「Being given a watch by him was surprising.」とすればよい。なお、「were」ではなく「was」を使うのは、動名詞で作る名詞句は三人称単数だから。

答え:Her choosing the book was surprising.

この文は「AはBだった」という単純な文で、「A」は「彼女がその本を選んだこと」という動名詞になる。「その本を選ぶこと」は「選ぶ」を意味する「choose」を目的語を伴った状態で名詞化すればよいので、「choosing the book」とする。

動名詞に意味上の主語(動作主体=彼女が)を付ける場合は、動名詞の直前に「所有格」「目的格」または「名詞」を入れる。今回は「彼女」が動作主体なので、「所有格:her」または「目的格:her」を使えばよい(つまり、この場合はどちらにせよ「her」を使う)。

「Her choosing the book(彼女がその本を選ぶこと)」となったが、動名詞句は原則的に独自の時制を持たず、述語動詞と一致した時制を持つとみなされる。よって、「A was B」なら「A」の内容も過去になり、正答「Her choosing the book was surprising」を得る。

なお、「述語動詞よりも過去の時点」で彼女が本を選んでいたと明示したい場合は、「having 過去分詞」を用いて、「Her having choosen the book was surprising.」とできる。ただし、ややクドイので、一般的に時系列の推測が経つ場合や時系列がさほど重要でないとき、わざわざ言うまでもないときは省略するのが普通。

また、仮に「ユキがその本を選んだのは驚きだった」と言うように、動名詞の意味上の主語を「ユキ」という個人にしたい場合は、動名詞の前に名詞を置く用法を用いて、「Yuki choosing the book was surprising.」となる。

答え:Driving carefully is important.

動名詞は名詞となれるが、一方で動詞の性質も残している。そのため、動名詞句(~すること)に修飾語を付けたい場合でも普通の名詞の様に形容詞は付けられず、代わりに副詞を使う。これは、日本語訳を付けてみると分かりやすい。

×形容詞: Eager studying English (NG:熱心な英語を勉強すること)

〇副詞: Studying English eagerly (OK:熱心に英語を勉強すること)

今回作りたい「運転すること」という名詞は、「運転する」という動詞の要素を含んでいる。よって、修飾語に形容詞は使えず、副詞を使う。「注意深く」を表す副詞は「carefully」なので、正答は「Drinving carefully is important.」。

さいごに

動名詞は、英語の文法の中でも非常に役立つ文法の一つ。動名詞で学ぶべきことは沢山ありますが、この記事を理解できれば、恐れるものはありません。また、どちらが先ということはありませんが、関連文法の不定詞もマスターしておくと、鬼に金棒ですよ!

こんな人が書きました
えいすき

英語に強い興味を持ち英語で遊んでいるうちに、専用対策なしでTOEIC940点を取得。過去に英語塾講師経験があるほか、オンライン英会話にも講師として登録している。オーストラリアへのワーキングホリデー経験のほか、民間企業での会長秘書として海外連絡担当経験もあり。自身の英語力は中上級を自認。

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