不定詞の形容詞的用法の考え方を例文付きで解説。訳し方や見分け方もドーンと公開!

eye catch英語ペラペラへの文法

不定詞とは

不定詞は準動詞の一種。動詞に準じるという言葉からも分かるように、不定詞は動詞に準じる働き、つまり動詞と似た働き(後述)ができます。不定詞は「 to + 動詞の原形」からなり、名詞的用法、形容詞的用法、そして副詞的用法の3つの用法を持ちます。

◆不定詞とは

・動詞に似た働きが出来る英語文法の一つで、「to + 動詞の原形」からなる

動詞の意味を保ったまま、別の役割を果たせる

・不定詞の用法には「名詞的用法」「副詞的用法」「形容詞的用法」がある

この記事では、「不定詞の形容詞的用法」を勉強します。その他の用法については、以下のリンクで個別解説していますので、併せてチェックしてくださいね!

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不定詞の形容詞的用法とは

ここからは、不定詞の形容詞的用法を勉強していきましょう。用法が多い「名詞的用法」や「副詞的用法」に比べると、「形容詞的用法」は比較的シンプルです。ただ、その重要性は変わりませんので、ある意味では少ない学習量で美味しいところ取りができるとも言えますよ!

そもそも形容詞には何ができるのか?

不定詞の形容詞的用法を理解するためには、そもそも文中で形容詞がどんな働きをするかを把握しておくべきでしょう。形容詞とは、例えば「nice」や「great」のような単語です。それでは、これらの形容詞が文中でどんな働きをするのか、以下でチェックしてみましょう!

◆形容詞とは

形容詞は、名詞の前に置かれ「名詞」を修飾します。

▼名詞を修飾する形容詞

形容詞が名詞の前に置かれることで、名詞「ペン」の様態が補足説明されています。

・a pen(一つのペン)a nice pen(一つの素敵なペン)

・players(選手たち)→ great players(偉大な選手たち)

形容詞的用法が重宝される理由

形容詞を用いて名詞を修飾することは、会話に含まれる情報量を増やしてコミュニケーションを円滑化する良い手法です。例えば「ペンが欲しい」と言うより、「黄色いペンが欲しいと言った方が情報量が増え、相手とのコミュニケーションが円滑になります。形容詞は、重要なのです。

そんな便利な形容詞ですが、残念ながらその数に限りがあります。形容詞だけでは、全てをカバーすることはできません。しかし、「不定詞の形容詞的用法」があれば安心。この用法を用いると、動詞を形容詞化できるので、形容詞のバリエーションがグーンと広がります!

動詞を形容詞にすれば、例えば「学ぶべき」「打つべき」など、形容詞では表現しにくい内容を表現できるのです。とっても便利な用法ですね♪

普通の形容詞との違い

形容詞的用法の不定詞は、名詞の後ろについて形容詞の働きをします。いくつかの例を下に準備していますので、確認してみましょう。なお、現時点では訳し方が分からなくても大丈夫です!

◆後ろにつく不定詞の形容詞的用法

形容詞的用法で用いられる不定詞は、名詞の後に置かれ「名詞」を修飾します。なお、不定詞の形容詞的用法は、「名詞 + to + 動詞の原形」で表されます。名詞が来て直ぐに「to + 動詞の原形」が続いていたら、不定詞の形容詞的用法だと考えましょう。

▼名詞を修飾する不定詞の形容詞的用法

・a pen to use (使うべきそのペン)

・a notebook to write in(書き込むべきノート)

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「不定詞の形容詞的用法」の用例とその訳

名詞の直後に「to + 動詞の原形」が来ていれば、不定詞の形容詞的用法です。不定詞の形容詞的用法を考える際には、「名詞」と「不定詞に含まれる動詞」の関係を考えることが重要です。両者の関係は大別して4種類に分かれ、その関係性ごとに適切な訳しかたが異なります。

◆形容詞的用法の例

不定詞の形容詞的用法は「名詞 + to + 動詞の原形」で表されますが、この意味を正確に読み取るためには「」内の「名詞」と「動詞の関係を考える必要があります。なお両者の関係を考えるとは、例えば次のような意味。質問の答えや意図は、まだ分からなくてOKです!

a task to do名詞「task」動詞「do」を使って文を作るとしたら?

friends to turn to名詞「friends」動詞「turn to」を使って文を作るとしたら?

the man to stand up名詞「man」動詞「stand up」を使って文を作るとしたら

a plan to go abroad名詞「plan」動詞「go abroad」を使って文を作るとしたら

※意味はそれぞれ、①取り組むべき課題、②頼るべき友達、③立ち上がる男、④海外へ行くという計画

形容詞的用法は、「~すべき、~するための」と訳すことが多く、機械的な暗記で乗り切れる場面もあります。とは言え、完全習得には以降の理解が必須です。

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4パターンある「名詞と不定詞の関係」

不定詞の形容詞的用法は、名詞と不定詞の関係の違いで4種類に大別されます。具体的には、その関係は①名詞が動詞の目的語、②名詞が前置詞の目的語、③名詞が動詞の主語、④同格 のいずれかです。以下で、それぞれの用法の特徴と訳し方を学んでいきましょう。

💡パターン1:名詞が動詞の目的語の場合(~すべき)

不定詞の形容詞的用法が用いられ、かつ名詞が動詞の目的語のときは「~すべき、~するための」という意味になります。以下の表で用例などを確認しておきましょう。

意味修飾する例
名詞+ to + 動詞の原形~するべき
~するための
・money to use(使うべきお金)
・homework to do (するべき宿題)
・somebody to love (愛するべき誰か)
・hammer to fall (落下すべきハンマー)
※目的語とは、「~を」や「~に」といった動作の対象を表す言葉を言う。例えば、「use(使う)」という動作の対象は「お金(money)」。これを名詞(お金)の視点で見ると、「名詞は動詞の目的語である」と言える。他の例も同様。

◆パターン1の例(訳:~すべき、~するための)

不定詞の形容詞的用法のセット「名詞+to+動詞の原形」を見つけたら、その用法で使われている「名詞」と「動詞」を含む適当な文を作ると、二つの関係性が見えてきます。なお、パターン1では、不定詞前の名詞は後ろについている動詞の目的語になります。

I was given the task to do.(僕はやるべき課題を与えられた)

 →(作文例) I have to do the task now.(僕は今、その課題に取り組まなければならない)

②I want something to drink.(私は何か飲むべきものがほしい)

 →(作文例)I want to drink something. (私は何かを飲みたい)

例えば、①では不定詞の形容詞用法で修飾される名詞は「the task」、形容詞になる動詞は「do」。これら二つで文を作ると「do the task」を含む文ができます。「do O(Oをする)」という形なので、the task」は「do」の目的語と分かりました。

ちなみに、「Somebody to love」と「Hammer to fall」は私の好きな「Queen」の楽曲タイトルです。どちらも不定詞の形容詞的用法の好例ですよ!

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💡パターン2:名詞が前置詞の目的語の場合(~すべき)

不定詞の形容詞的用法には、不定詞の後ろに前置詞が残るケースがあり、訳は「~すべき・~するための」です。後ろに残った前置詞は実は名詞を指していて、名詞は前置詞の目的語になっています。なお、前置詞が名詞を指しているのは、文を作り直せばよく分かります(後述)。

用法の形意味修飾する例
名詞+ to + 動詞の原形+前置詞~するべき
~するための
・firends to turn to(使うべきお金)
・things to care about(気にすべきこと)
・a guy to live with (一緒に住むべき男)
※例の全で不定詞の末尾に前置詞が付いていることを確認しよう( friend to trun to, things to care about, a guy to live with)

◆パターン2の例(訳:~すべき、~するための)

不定詞の形容詞的用法のセット名詞+to+動詞の原形を見つけたら、その用法で使われている名詞」と「動詞」を含む適当な文を作ると、二つの関係性が見えてきます。パターン2では、不定詞前の名詞は、前置詞の目的語になります(直前に不定詞が付く)。

① I have many friends to turn to. (私には頼るべき友が沢山いる)

 →(作文例) I turend to friends when I was a kid.(僕は子供のころ、多くの友達を頼った)

② I have tons of thing to care about.(私には気にすべきことが山ほどある)

 →(作文例)I care about tons of things.(私は多くのことを気にしている)

③ I’m looking for a guy to live with.(私は一緒に住むべき男性を探している)

 →(作文例)I’m going to live with the guy.(私はその男性と一緒に住むつもりです)

※1で不定詞の末尾に前置詞がないのは、名詞と動詞を使って文を作ると、動詞直後に名詞が来るから(前置詞なし)。

coffee

💡パターン3:名詞が動詞の主語の場合

パターン1や2に比べると登場頻度は少ない印象ですが、「修飾される名詞が続く不定詞内の動詞の主語になる」ケースもあります(パターン3)。この場合の訳は「不定詞する名詞」となります。例えば、「立つことをする男」などですね。実際の例は、以下で確認しましょう。

用法の形意味修飾する例
名詞+ to + 動詞の原形「不定詞」する「名詞」・the man to stand up(立ち上がる、った男)
・for years to come(やってくる年=今後数年)
・a girl to leave(去る女の子)
※関係代名詞/副詞が分かっていれば、「who/that/where」などで置き換えられるパターンともいえる。例えば、①は「the man who stood up」、②は「fore years that will come」、③は「a girl who left」などと置き換え可能。当然、意味もほぼ変わらない。

◆パターン3の例(訳:不定詞する名詞)

不定詞の形容詞的用法のセット名詞+to+動詞の原形を見つけたら、その用法で使われている名詞」と「動詞」を含む適当な文を作ると、二つの関係性が見えてきます。パターン3では、不定詞前の名詞は、不定詞内の動詞の主語になります。

① Tom was the first person to stand up.(トムは立ち上がった最初の人物だった)

→(作文例) The man stood up first. His name is Tom.(その男は最初に立った。彼の名はトム。)

I look forward to the years to come.(僕は今後の数年が楽しみだ)

→(作文例)The years which I look forward to will come.(楽しみな今後数年がやって来る)

③ Yuki was the last staff to leave the office.(ユキは最後に職場を出た従業員だった)

→(作文例)The staff left the office last. Her name is Yuki.(その従業員が最後に退社。名はユキ)

writing

💡パターン4:名詞と動詞が同格の場合

このパターンでは、先行する名詞と不定詞の内容が同じ内容を表します(同格)。このパターンを「新聞記事」で例えると、名詞が見出し、動詞部分が記事本文という感じですね。なお、同格で使われる名詞は限られていますが、見れば分かることも多いため積極的な暗記は不要です。

用法の形意味修飾する例
名詞+ to + 動詞の原形不定詞という名詞a plan to go abroad →(海外へ行くという計画)
・berlif to be honest(正直でいるという信念)
・wish to get married → (結婚するという願望)
※同格で使われる単語は、ほかには例えば「way(方法)」「desire(願望)」「attempt(試み)」「decision(決定)」「ability(能力)」「chance(機会)」「opportunity(機会)」「promise(約束)」などがある。いずれも、「~という」という説明を加えられる名詞。

◆パターン4の例(訳:不定詞と言う名詞)

不定詞の形容詞的用法では、先行する名詞と続く不定詞の内容が同一の事柄を表すことがあります(同格)。この場合は「不定詞という名詞」という意味になりますが、同格を表せる名詞がある=同格確定ではありません。名詞=不定詞が成立しているか(〇)確認しましょう。

 a way to be happy(幸せになるという方法)

 desire to be famous(有名になるという願望)

 attempt to run away (逃走するという試み)

 decision to get her promoted(彼女を昇進させるという決定)

 ability to speak English(英語を話すという能力)

 chanece to be on the stage(ステージに立つという機会)

 promise to come back(帰ってくるという約束)

 a promise to keep her healthy (彼女を健康に保つという約束)

× a promise to keep(守るべき約束)

下から2番目の「keep」の目的語は「her」(keep O C = OをCに保つ)で、「promise」は「keep」の目的語ではない。ただ、最後の「keep」は「keep O」で「Oを守る」を示す他動詞で、目的語は「promise」です。(「keep a promise」で約束を守るの意)。

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不定詞の形容詞的用法のまとめ

不定詞の形容詞的用法は「~すべき、するための」と訳すのが基本です。ただし、自分で英作文をする場合などは、その成り立ちをしっかりと押さえておく必要があります。以下の表も参考としつつ、それぞれの用法ごとの不定詞の成り立ちをしっかりと理解できるようにしましょう。

パターンその形と例その関係と訳形容詞的用法の例 → 書き換え例
名詞 + to + 動詞の原形
a task to do
名詞が動詞の目的語
(~すべき、するための)
・I got a task to do.
(私は取り組むべき課題を得た)

→ I will do the task today.
(私は今日、そのタスクに取り組みます)
2名詞+ to +
動詞の原形前置詞
(friends to turn to)
名詞が前置詞の目的語
(~すべき、するための)
・I have many friends to turn to.
(私には頼るべき友が沢山います)

→ I turn to my friends when I’m in trouble.
(困った時、私は友を頼ります)
3名詞+ to +動詞の原形
the only guy to deny
名詞が動詞の主語
(不定詞する、した名詞)
・He was the only guy to deny it.
(彼はそれを否定した唯一の男だった)

Only the guy denied it.
 (その男だけがそれを否定した)
4名詞 + to + 動詞の原形
a dream to be famous)
名詞が不定詞と同格
(不定詞という名詞)
・I have a dream to be famous.
(私は有名になるという夢がある)

→I have a dream. It is to be famous.
(私には夢がある。それは有名になることだ)

(a dream = it = to be famous)

訳を考える時のウラワザ(オマケ)

「名詞+to+動詞の原形」という不定詞の形容詞的用法を見つけた際の訳しかたを見極める、簡易的な方法をご用意しました。ただし、自分で英作文をする場合やスピーキングで使用するためには、その成り立ちを理解している必要があるため、根底理解にもキチンと取り組みましょう。

◆不定詞の形容詞的用法を訳す際の簡易チャート

文中で「名詞+to+動詞の原形」という形を見つけたら……

① 名詞と不定詞が表す事項は、イコールで結べる? → YESなら用法4(訳:不定詞という名詞)

② 名詞は、他動詞または前置詞の目的語? → YESなら用法1または2(訳:動詞すべき名詞)

③ 不定詞内の名詞は、動詞の主語になれる? → YESなら用法3(訳:不定詞する、した名詞)

※①の例=「wish to be a singer(歌手になるという願望)」②の例「somebody to love(愛するべき誰か)」、3の例「the girl to come(来ることをする、した女の子)」

形容詞的用法は②の意味になることが多いので、基本的には②で決着するはず。なお、この方法は簡易性重視で省略されすぎなので、本質的理解も忘れずに!

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確認クイズに挑戦しよう

それでは、不定詞の形容詞的用法の理解度を試すクイズに挑戦しましょう!初めは分からなくても、何度もフレーズを口にしたり復習したりしていれば、イチイチ文法を考えずとも英文が作れるようになります。「Practice makes perfect.」というように、反復練習が重要です!

答え:I want something cold to drink.

「何か~するためのもの」を表す頻出表現に「something +(形容詞) + 不定詞」がある。ここでは、「何か飲むための冷たいもの」と言い換えられるので「something cold to drink」とすればよい。「-thing系」の名詞は形容詞が入る場所が前ではなく後ろなので注意しよう。

なお、今回は形容詞が入っていたが、形容詞が入らないパターンも頻出。「somethinig to eat(何か食べるためのもの)」、「something to do(何かするべきこと)」「something to say(何か言うべきこと)」など。繰り返し口ずさみ、リズムを体に定着させよう。

答え:I don’t have enough money to donate.

「寄付するのに十分なお金」は「寄付するための十分なお金」とも言い換えられる。不定詞の形容詞的用法には、「動詞するための名詞」という用法があり、これが活用できる。この用法は「名詞+to+動詞の原形」で作られるため「enough money to donate」を得る。

なお、他動詞「donate」の目的語が名詞「money」であることも確認しておこう。これは、「donate」と「money」を使った適当な文を作ってみると理解できる。例えば、「I will donate my money to this bank.(この銀行に私のお金を寄付します)」など。

これで「寄付するための十分なお金」を意味する英文が作れた。あとは「それを持っていない」と否定してあげればよい。「~を持っていない」は「I don’t have ~」。このことから、二つの文を合わせて「I don’t have enough money to donate.」を得る。

答え:She doesn’t have friends to study with.

この文章は「彼女はOを持っていない」と「一緒に勉強する友達」という文章に分割できる。①は「She doesn’t have O」と表せる。「一緒に勉強する友達」を作りたいが、どう考えても「一緒に勉強する」という意味を表す一語の形容詞は存在しない。

となれば、動詞を使って形容詞を作れる不定詞の形容詞的用法に頼るしかない。形容詞的用法は「名詞+to+動詞の原形」で作られるが、正しい不定詞を作るためには、この「」内に含まれる「名詞」と「動詞」の関係を把握しなければならない。そのためには、「」内に含まれる「名詞」と「動詞」を使って、適当な文を作ってみると良い。

英文は例えば「She wants to study with friends.(彼女は友達と一緒に勉強したい)」など。名詞「friends」の前には前置詞「with」があるため、「名詞は前置詞の目的語」だと分かる。即ち、これはパターン2で表現できる内容で、不定詞の後に前置詞が残る。

これらのことから「一緒に勉強する友達」は「friends to study with」となる。これが作りたかった「O」そのものなので、これを「O」に代入して正答を得る。

※慣れてくれば、不定詞内の動詞「study」が「friends」を目的語に取るのは不自然だと瞬時にわかる。そして、頭の中で無意識的に「with」を含んだ文を作り、正解を得られる。なお、仮に「friends to study」とすると、「研究すべき友達たち」となってしまう。(その友人たちに何か興味深い個性があるなどで、学術研究の対象にしたい場合ならこれでよい)

答え:He was the first guy to show up.

この文章は「彼はCだった」と「現れた最初の男」という二つの文に分割できる。「彼はCだった」は「He was C」で表せる。「最初の男」は「the first guy」など。後はこの名詞に「現われた」という意味を足せばよく、これには動詞を形容詞化できる不定詞を使う。

不定詞の形容詞的用法は「名詞+to+動詞の原形」という形からなるが、その用例にはいくつかのパターンがある。正しいパターンを選ぶためには、「名詞」と「動詞」の関係を見極める必要がある。ここでの名詞は「the first guy」で動詞は「show up」である。

「名詞」と「動詞」を使った文を作ると、例えば「The guy showed up first.」などとなる。「the guy」が主語で、「show up」が動詞になっていると分かるので、これはパターン3。つまり、新たな前置詞を追加する必要はないので、単純に並べて「the first guy to show up=C」を得る。あとは、「C」を「He was C」に代入して完成。

答え:I have a dream to be an English teacher.

この文章は、「①僕はOを持っている」と「②英語の先生になると言う夢」の二つに分割できる。①は「I have O」であり、あとは②を作って「O」に代入すれば完成。

②は「夢」という名詞に対して「英語の先生になるという」という形容(説明)が入っている。当然、これほど長く具体的な内容を一語で表す形容詞はない。そこで、動詞を名詞として活用できる不定詞の形容詞的用法を使うことで目的を達成する。

なお、今回は「夢」=「英語の先生になること」という関係が成立しており、二つの「」の関係は同格。つまり、パターン4の不定詞を作ればよい。不定詞は「同格を表す名詞+to+動詞の原形」で、今回は「a dream to be an English teacher」となる。これを代入して完成。

答え:Do you have something/anything to write with?

「何か~動詞するためのもの」は「thing系」の定型表現で「something + (形容詞) + to +動詞の原形」で表せる。不定詞を作る際は、「」内の名詞と動詞の関係を把握する必要がある。なお、ここでの名詞は「something」、動詞は「write」である。

この「名詞」と「動詞」を使った文を作ると「I write it in the notebook with something.」などを得る(英文としてはやや不自然だが、名詞と動詞の関係さえ分かればよいのでこれでもよい)。「something」の直前に前置詞があるので、「something」は前置詞の目的語=パターン2で、不定詞の後ろに前置詞を残す形だと分かる。

このことから「something to write with」が得られる。後は「あなたはOを持っていますか」を表す「Do you have O?」の「O」に代入して完成。なお、相手がYESと答えることを想定している場合には、疑問文でも「something」を使って良い。

答え:There are lots of things to discuss.

「~がある」は「there is」構文で作れるが、今回は複数形なので「there are」。何があるのかと言うと「話し合うべきこと」である。これは「~すべき、~するための」を表す不定詞の形容詞的用法「名詞+to+動詞」を用いて表現できる。

今回は、名詞は「沢山のこと=lots of things」で動詞は「議論する=discuss」。つまり、形容詞的用法を使うと「lots of things to discuss 」となる。名詞と動詞の関係を考えるため、二つを含んだ文を考えると、例えば「We should discuss lots of things」となり、名詞は動詞の目的語になっていると確認できた。(パターン1:「~すべき」と訳す)

答え:I have nothing to be ashamed of

「① I am ashamed of nothing」で「私は何も恥じ入るところはない」という意味になるが、今回は「have」を使わなければならない。そうなると「I have nothing」としたうえで、名詞「nothing」に不定詞の形容詞的用法で「恥じ入るべき」という意味を足せばよい。

①の文を見ると、名詞「nothing」の前に前置詞が来ているので、これはパターン2。不定詞の後ろに前置詞が残る。不定詞の形容詞的用法の形は「名詞+to+動詞の原形」であり、今回は「nothing to be ashamed of」となる(「nothing」が前置詞の目的語)。

答え:She had a plan to live in Tokyo.

「東京に住むと言う計画」は「~という計画」という不定詞の形容詞的用法(パターン4)で作成可能。その形は「名詞+to+動詞の原形」だから、「a plan to live in Tokyo」を得る。それを「持っていた」のだから、「She has」を過去形「She had」して先頭に置いて完成。

さいごに

形容詞的用法をマスターするためには、形容詞的用法の入った短いフレーズを繰り返し口ずさんでそのリズムや作り方に慣れるのが一番。もし音楽が好きなら、「Somebody to love」を聴いてみるのもおススメ。何度も形容詞的用法が出てくるので、記憶に定着しやすいですよ!

こんな人が書きました
えいすき

英語に強い興味を持ち英語で遊んでいるうちに、専用対策なしでTOEIC940点を取得。過去に英語塾講師経験があるほか、オンライン英会話にも講師として登録している。オーストラリアへのワーキングホリデー経験のほか、民間企業での会長秘書として海外連絡担当経験もあり。自身の英語力は中上級を自認。

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