【英語グラマーの基礎】初心者が英文をスラスラ理解するための英文法!

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文型の重要性

どんなに難しい英語も、(その必要性はともかく)5種類に分類できることが殆ど。パターンに慣れれば、どんなに複雑な英文も理解しやすくなります。最終的には文型を考える必要はなくなりますが、最初に英語に親しむうえで骨組みとしての文型は知っておくべきです。

あなたが英語に苦手意識があるなら、5種類の文型と聞いてその数に抵抗感を感じるかもしれません。でも、難しく考えないで。繰り返し取り組んでいるうちに「たった5つのパターンを覚えるだけで全ての英文が分析できるなんて楽なもんだ」と思えるようになります♪

中級者へのステップとしては、まずは文型理解で英語に親しむきっかけを作ることが重要です簡単な例文で文型習熟を深めれば、やがて英語を英語のままで理解できるようになります。

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文型への向き合い方

英語の5種類の文型は、本当はシンプルなもの。ただ、SだのVだのと理論に寄りすぎると挫折を招きかねません。そこで、文型を学ぶ際は全ての丸暗記を目指すのではなく、文型ごとの短い文章を繰り返し口にしたり書いたりして、一部を体に馴染ませることの優先をおススメします。

例えば、第5文型であれば「Tom made him angry.」などの短い文章を覚えてみます。何度も繰り返し書いたり、口にして体に沁み込ませましょう。例文が沁み込んだ後なら、文構成を判断するのは簡単。「これはOをCにする、の第5文型だ」などと瞬時に判別できるでしょう。

英語学習を進める中で、「何文型か分からなくても意味は分かる」という英文が出てくる可能性も。ただ、その場合、無理に文型を気にしなくてOK。文型はあくまで英語理解ための補助輪です。

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5種類の文型を見ていこう

ではここからは、5種類の文型を実際に見ていきましょう。なお、ここでは先の記事でご紹介している「文章を構成する5つの要素」を使用していきます。こちらの知識を振り返りたい場合は、リンクをクリックして内容をおさらいしておきましょう。では、スタートです!

第1文型をご紹介

第1文型は「S+V」で構成され、最もシンプルな文型です。なお、動詞(V)には目的語(O)を取らずに意味を作れるものとそうでないものがありますが、ここで使われるのは前者。文法的には完全自動詞と呼ばれるもので、「~を」必要とせずに自立できる動詞です。

Tom stopped. (トムは立ち止まった)(SV

Tom woke up early this morning. (トムは今朝早起きした)(SV M)

Many students stood up. (多くの生徒が立ち上がった)(M S V

太字部分がSVの第1文型です。Mが無くても文は成立します。例えば中央の文から「early this morning」を抜いても「Tom woke up(トムは早起きした)」と意味は通りますね。

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第2文型をご紹介

第2文型は「S+V+C」で構成される文型です。この文型では、例えばSの名前がCであったり、Sの職業がCであったり、Sの見た目がCであったりするなど、S=Cが成立します。なお、この文型で使われる動詞には一定のパターンがあるので、徐々に覚えていくのがよいでしょう。

I am Tom. (私はトムです)(S V C)

Tom is a docter. (トムはお医者さんです)(S V C)

Tom looks cool. (トムはカッコよく見えます)(S V C)

◆◆頻出動詞の例◆◆

<パターン1:be動詞>

I am Ken (私はケンです)(私=ケン)

言わずもがな、自己紹介の文です。ここでは、Vの働きによってS=Cが成立しています。より具体的に言うと、be動詞(役割はV)が、I(役割はS)とKen(役割はC)を結び付けているわけです。

<パターン2:体勢を表す言葉>

He sat/stood/lay still. (彼は静かに 座って/立って/横たわって いた)

体勢を表現する動詞、sit(座る)・stand(立つ)・lie(横たわる)も第2文型で用いられます。この場合では、どんな状態で「座って」、「立って」、「横たわって」いるかを表しているわけですね。なお、例文では便宜上、全ての動詞を過去形にしていますのでご注意ください。

<パターン3:状態継続を表す言葉>

His mouth kept / remained open. (彼の口は開きっぱなしだった)

状態の継続を表す動詞、例えばkeep(そのままでいる)・remain(そのままでいる)にも第2文型が適用されます。ただし、keepには第5文型での「keep O+C(OをCにする)」の用法もあります。そのため、後ろの単語や構成見て、どちらの文型なのかを判断しましょう。

<パターン4:印象を表す言葉>

He looks angry. (彼は怒っているようだ)

He appears/seems(to be) angry. (彼は怒っているようだ)

見た感じの印象を表す動詞、look / appear / seem でもSVCの文型が適用されます。なお、(to be)は省略することもできます。余談ですが、個人的にはseemはお気に入りの言葉。「~じゃないかな」のニュアンスで話す際に「It seems(that) S+V」を使ってみましょう♪

<パターン5:感覚を表す言葉>

That tastes/feels/smells/sounds great. (あれは素晴らしい)

人間の感覚を表す動詞もSVCの第2文型が適用されます。例文では「あれ=素晴らしい」なのですが、動詞によってその根拠が「味」「匂い」「感覚」「響き」などと変化します。なお、「Sound+形容詞」は、提案などに対する「いいね」という返答でも使われます。

<パターン6:変化を表す言葉>

These leaves turned red. (これらの葉っぱは赤くなった)

turn、become、get、growなどの変化を表す動詞でも、SVCの第2文型が使われます。この用法では、SがVの後ろにある形容詞の状態に変化する、ということを表します。なお、Vの後ろに置かれる単語は、形容詞または名詞が入る点に留意しましょう。

大事なのは丸暗記ではなく、複数のパターンの存在を知っておくことです。例えば、パターンの中から一つだけでも覚えておけば、徐々にそれを手がかりに文型に気づけるようになります。

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第3文型をご紹介

第3文型は「S+V+O」で構成されます。個人的には、最も多いパターンだと感じています。この文型をものにすることが、英語中級者になるために非常に重要です。「SはOをVする」を表すこの文型に様々な修飾語を付け足すことで、実に多種多様なことが表現できます!

I play tennis. (私はテニスをする)(S V O)

I want it. (私はそれが欲しい)(S V O)

He wrote a letter. (彼は手紙を書いた)(S V O)

Sの行動を表すVと、Vの対象を表すOからなるのが第3文型です。例えば、「I want」だけだと「私は欲しい」となり、言葉足らずになってしまいます。そこで、何が欲しいのかを表す言葉、つまりここでは動詞の目的語(Oを追加することで、意味の通る文章になるのです。

まずはシンプルな構成から体に沁み込ませましょう。千里の道も百歩から、です。「S V O」の形を体得することからはじめ、徐々に文への修飾技法を覚えて表現の幅を増やしましょう!

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第4文型をご紹介

第4文型は、SVOOと目的語のOが2つ重なる文型(~に、~をと訳す)。なお、英語では後に来る情報の方が重要とされます。二つ目の例では「誰に見せたか」より、「何を見せたか(指輪)」が強調されています。また、第4文型の文章は、前置詞を使って第3文型に書き直せます。

You give love a bad name. (君は愛に汚名を着せた)(S V O O)

He showed her a ring. (彼は彼女に指輪を見せた)(S V O O)

He teaches his students English. (彼は生徒に英語を教えている)(S V O O)

真ん中の例を第3文型で書き直すと、「He showed a ring to her.」(SVO)となります。第3文型で活用する動詞は山ほどありますが、最頻出は「give/show/teach/buy」など。そのほかの動詞については、徐々に会話で使いつつ覚えていくのがおススメです。

文型を覚える際は、お気に入りのフレーズを見つけるのもおススメ。例えば、始めの例文は人気歌手BonJoviの代表曲のタイトルです。一つ例文を覚えれば、文章ごとにアレンジできます。

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第5文型をご紹介

第5文型は、対応する動詞は少なめで覚えやすいうえ、重要な意味を表す表現を作れる便利な文型です。この文型はSVOCとなり、O=Cが成立します。つまり、OがCであるということ。また、知覚動詞(hear/seeなど)・使役動詞(let/make/have)を伴うパターンも頻出ですね。

He calls me Tom. (彼は私をトムと呼ぶ)(S V O C)

I saw him run. (私は彼が走るのを見た)(S V O C)

Keep yourself alive. (元気にいこうぜ)(V O C)

この文型で用いる動詞で私が会話でよく使うのは「keep/call/find/hear/see/make/let」などです。特に、make/letを用いての「~に~をさせる」は表現の幅を広げる重要表現です。幾つかのパターンを覚えておき、似た文構成を見たときに第5文型に気づけるようにしましょう。

三番目の例文は、(Sはありませんが)私が好きなQueenのデビューシングル。さらに、彼らの代表曲である「Bohemian Rhapsody」には「let me go」という歌詞もありますね。

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探偵ゲームに挑戦!

おまけとして、5文型を扱う探偵ゲームにトライ♪以下の例文について、文型を考えてみてください。難しく考えすぎず、単なるお遊びとしてやってみてくださいね♪さぁ、あなたは自らの正体を隠そうとする文型を前にして、ズバリその正体を言い当てられるでしょうか?

S V O (第3文型) ※Vは「~を好き」で使われる他動詞「like」。従って、目的語Oが必要になる。

S V (第1文型) ※ ここでの「stand」は自動詞。「~を」という目的語(O)なしで成立する。

S V C(第2文型) ※His name と Tomがイコール。

S V O C(第5文型) ※O=Cが成立している。その本=面白い、ということ。

S V O O(第4文型) ※ Oが二つ並び「~に~を」を表現。この場合は、「彼に、その手紙を」となる。

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さいごに

まずは文型ごとに少しのフレーズを覚えて、それを何度も書いたり口にしたりして体に沁み込ませましょう。ポイントは、始めは極力シンプルなフレーズを覚えること。文型ごとに一つのフレーズが沁みついたら、少しずつ対応する動詞や表現の幅を広げていきましょう。

文型パターンが身についてくると、用法を知らない動詞が出てきても、文全体の構成から文型を推測し、意味を推測できるようになります。このような英語の素地ができると、暗記していない部分にも応用ができるようになり、実践的な英語力の構築に繋がっていきます。

逆を言うと「暗記したことしか分からない」という段階を抜け出せば英語中級者になれます。無数の文章構成を丸暗記することは不可能だからこそ、推測力がキーになるのですね。

こんな人が書きました
えいすき

英語に強い興味を持ち英語で遊んでいるうちに、専用対策なしでTOEIC940点を取得。過去に英語塾講師経験があるほか、オンライン英会話にも講師として登録している。オーストラリアへのワーキングホリデー経験のほか、民間企業での会長秘書として海外連絡担当経験もあり。自身の英語力は中上級を自認。

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