【絶対分かる】分かりやすい英語の時制。過去・現在・未来を整理してマスター!

英語ペラペラへの文法

そもそも時制とは

時制とは単純に分ければ「過去」「現在」「未来」の3つ。まずはこの3つの用法をしっかりと身につけることから始めましょう。なお、今回学ぶ3つの時制は、例えば以下のような用途で用いられます。実際の作り方は後ほど学ぶとして、まずは用途を軽く押さえておきましょう。

過去形

 過去の「行動」や「状態」を表す。

 ▼例1(過去の行動)……  I went to the park.  (私は公園に行った)

 ▼例2(過去の状態)……  The apple was on the desk. (そのリンゴは机の上にあった)

◆現在形

 現在の「事実・状態」「習慣」「物事の真理」「決まっている未来」などを表す。

 ▼例1(現在の事実・状態)…… I am happy now. (私は今幸せです)

 ▼例2(現在の習慣)   …… I study English every day. (私は毎日英語を勉強している)

 ▼例3(一般的事実・真理)…… The earth is round. (地球は丸い)

 ▼例4(決まっている未来)…… Ohtani starts for the team tonight. (今夜は大谷が登板する予定だ)

◆未来形

 未来に向けた「予測」「意志・決意」などを表す。

 ▼(予測) …… It will rain soon. (この後、雨が降るでしょう)

 ▼(意志) …… I will be a major leaguer in the furture.(僕は将来、メジャーリーガーになるぞ!) 

これ以外にも用途用法はありますが、全てを押さえる必要はないと考えますり。手を広げすぎず、完全に分かる文法を徐々に増やしていくのがおススメです。

an image of study lightly

過去・現在・未来を表す英語の作り方

英語と言う言語では、時制を示す目印になるのは「動詞」です。言い換えると、英語では時制を表現するために動詞の形を変化させたり、助動詞と呼ばれる動詞を用います(助動詞の詳細は後回し)。まずは以下で「be動詞」と「一般動詞」を用いて現在と過去を表す方法を学びます。

◆「be動詞」と「一般動詞」で時制を表す

過去現在未来
be動詞was/wereis/am/are助動詞「will」+動詞の原形 など
一般動詞動詞の原形+「d」/「ed」動詞の原形助動詞「will」+動詞の原形 など
※「be動詞」の過去形のうち「was」は「is/am」の変形。「were」は「are」の変形
※過去文では助動詞も使える。その場合、「助動詞の過去形 + 動詞の原形」で過去を表す

1.過去 : I played tennis yesterday. (私は昨日テニスをした)

2.現在 : I play tennis every day. (私は毎日テニスをする)

3.未来 : I will play tennis tomorrow. (私は明日テニスをするつもりだ)

例文では、動詞の変化で時制が変わっています。時制を制御するのは動詞としっかり覚えておきましょう。なお、以下では少し補足情報を扱います

◎(補足1): 主語が三人称単数のときの過去形

主語が三人称単数(例:Tom, Jerry, he, sheなど)の場合、現在形の文では一般動詞の末尾に「s」や「es」を追加しました。しかし、過去形を作る時は、主語に関わらず「動詞の過去形」を使います。「s」や「es」は三人称単数現在を表すので、過去形ではつけられません。

◆過去形には三単現の「s」は不要(現在文 → 過去文)

 ▼例1 I play tennis.  ……  I played tennis.  (私はテニスをした)

 ▼例2 He plays tennis. …… He played tennis. (彼はテニスをした)

 ※ 例2の主語はhe。現在形では一般動詞に三人称単数現在を表す「s」が必要だが、過去形では不要

◎(補足2)例外で作る動詞の過去形

一般動詞過去現在未来
dodiddo助動詞「will」+do など
gowentgo助動詞「will」+go など
havehadhave助動詞「will」+have など
seesawsee助動詞「will」+see など
※このように、例外も多い。こればっかりは覚えるしかない…!
※完了形で用いる過去分詞という形もあります。が、今は欲張らず過去形だけでOKです!

・過去形は動詞で表現。例えば「過去を表す動詞」や「助動詞の過去形+動詞の原形」

・「過去を表す動詞」を作るルールはあるが、例外もある。例外は覚えるしかない

・未来を表す専用の動詞変形は存在せず、未来は「will+動詞の原形」などで表す

an image of study

(補足)「d」/「ed」を追加して過去形を作るルール

多くの動詞は、その末尾に「d」または「ed」を追加することで過去形を作れます。ただ、このルールは正直スピーキングには影響しないですし、英語で遊んでいるうちに覚えて行くのがよいと思っています。感覚派の方は、この表は読み飛ばしてもらっても構わないです。

単語の例追加のルール実際の例
大抵の動詞「ed」をつけるwalk → walked
eまたはeeで終わる動詞「d」をつけるlike → liked
agree → agreed
yで終わる動詞(直前が子音)yをiに変えて「ed」study → studied
yで終わる動詞(直前が母音)「ed」をつけるplay → played
※そのほか、母音+子音で終わる単語の一部には、「子音を重ねて「ed」をつける」などのルールもある
※また、全く不規則に変化する動詞、逆に変化しない動詞もある。徐々に覚えていくのが一番。焦らず、コツコツ。

ルールの例となる単語を覚えてその単語を基に、ルールを逆算できれば良いと思います。ルールに当てはまらないものは焦らずコツコツ覚えましょう♪

英語で未来を表す方法

未来を表す際には、その基本となる二大表現があります。その一つが既にご紹介した助動詞「will」であり、もう一つは「be動詞」を用いた形「be動詞 + going to + 動詞の原形」という形になります。ニュアンスの違いも含めて、まずはこの二つの表現をものにしましょう。

◆未来を表す表現 その1

 ▼「will + 動詞の原形」の形で、 ①予定調和的な未来、②未来への意志 を表す

  ① I will turn 16 years old soon. (私はもうすぐ16歳になります = 自然になる、予定調和)

  ② I will become a rock star. (僕は、ロックスターになりますよ = 意志が強調される)

◆未来を表す表現 その2

 ▼「be動詞+ going to + 動詞の原形」の形で、①計画的な未来 ②根拠の強い予測 を表す

  ① I am going to be a rock star. (僕は、ロックスターになりますよ = 計画的な取り組みを示唆)

  ② She is going to cry.(彼女は泣きだすでしょう=今にも泣きそうな外見からの予測)

two things

未来を表すそのほかの手法

先に軽く触れましたが、「動詞の原形」を用いて既に決まっている予定を表せます。このほかにも、「be動詞 + about to + 動詞の原形」で「まさに~するところだ」という未来を表せます。さらに、後に学習する現在進行形や「be動詞 + to + 動詞の原形」でも未来を表せます。

◆1「動詞の原形」で既に決まっている未来を表す

現在形の「行く・来る(往来発着)」を表す動詞(例:go, come, arrive, leave, departなど)を用いて、未来の予定を表すことができる。ただし、未来であることを明確にするため、具体的に日時を指定する語句を伴うことが多い。

 例1: Ohtani starts for the Angels tonight. (大谷が今夜投げるよ)

◆2「be動詞 + about to + 動詞の原形」で近未来を表す

この形で、極めて近い未来を表せます。ただ、「今まさに」は話し手の主観であるため、具体的な時刻・時期を指定する表現とは一緒に使えません。また、「be動詞」を過去形にすると「まさに~しようとしていた」となります。

 例2: I am about to finish the task. (私は、今まさにそのタスクを終えるところです)

◆3「be動詞+ – ing(現在進行形)」で未来を表す

「行く・来る(往来発着)」を表す動詞(具体例は上部参照)で現在進行形を作ると、未来を表せます。なお、これが現在進行形ではなく未来表現であることを明示するため、日時を指定する語句を伴うことも多いです。

 例3: I am coming soon! (〈誰かに呼ばれて〉すぐに行くよ!)

◆4「be動詞+to+動詞の原形(不定詞の特殊用法)」で未来を表す

かなりお堅い表現で文語的ですが、この方法でも未来の予定を表すことができます。なお、この「不定詞の特殊用法」には全部で5つの意味があり、その中の一つが「予定」です。これは余裕があれば覚える、くらいで大丈夫です。

 例4 : The president is to arrive there at five. (大統領は5時にそこに着く予定だ)

未来を表す表現は、「will」と「be going to」が盤石のツートップです。まずはこの二つをしっかりと押さえ、それら以外は徐々に覚える感じでOKです♪

taking it easy

時制を含んだ文を作ってみよう

それでは、今回内容の並び替えクイズに挑戦!分からなければ、記事をもう一度見直してみましょう!直ぐに覚える必要のない部分も含めて出題していますので、分からなくても大丈夫です。なお、日本語訳を再現する際に必要があれば、動詞を適切に変形させてください!

答え : I was at the park yesterday. (Yesterday, I was at the park.も可)

日本語が過去形なので、英語でも過去形を作る。英語で時制を司るのは「動詞」で、適切な形の動詞を使うことで時制を表現できる。また、「いた」は「be動詞(いる、ある)」を過去形にすれば表現可能。さらに、 「I」 に対応する「be動詞」は「am」で、「am」の過去形は「was」。従って、「was」を使って適切に文章を組み替えればよい。

答え:It will rain.

助動詞を使うことが指定されているので、未来を表す助動詞「will」を使う。「will」を使って未来を表すためには「will + 動詞の原形」という並びを作る。ここでの「rain」は雨が降るという自動詞なので、rain」を「will」の直後に並べる。また、天候を表す際には形式主語「it」を用いる。「it」を文頭に出して、助動詞と動詞を並べて完成。

答え:I studied English yesterday. (Yesterday, I studied English.も可)

日本語訳を見るに、英語も過去形にする必要がある。「~を勉強する」を意味する「study」を過去形にする。普通なら動詞の末尾に「ed」をつければよいが、「y」で終わる動詞は例外。例外ルールでは、「y」を「i」に変えて「ed」をつけるので、「study」の過去形は「studied」となる。また、ここでの「study」は「~を勉強する」という他動詞用法で、直後に目的語(O)を必要とする。ここでは勉強という動作の対象(目的語)は「English」であるため、「English」は「study」の直後に置く必要がある。ルールに従ってSVOを作ったうえで、文を修飾する「yesterday」(M)を文頭または文末に入れて完成。

答え : I was about to eat it!

過去または現在のとある時点でやりかけていた行動を表現するためには、「まさに~するところ」を意味する「be動詞+about to + 動詞の原形」の表現用いるとよい。ここでの「eat」も「~を食べる」という他動詞用法で、直後に目的語(O)を必要とする。ここでの目的語は「it」である。適切に文章を並び替えて、完成。

答え : I am going to pass the test.

「~するつもり」を表すためには未来形を用いる必要がある。並び替えるべき単語に「going」があることから、「be動詞 + going to + 動詞の原形」を用いるのだと分かる。動詞「pass」は目的語(O)を直後に取って、「~に合格する、~を通過する」を表せる。ここでの目的語は「test」であり、「pass」の直後に置く。後はSVOの文章を作って完成。

さいごに

英語で時制を制御するのは動詞(の形)ですが、動詞変形には多くのパターンがあるため、一朝一夕で覚えられる物ではありません。教科書にかじりついて丸暗記のようなスタンスだと、ゴールに近づくのが遅くなる可能性もあります。気楽に構えて、コツコツ取り組みましょう!

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