【例文付き】英語の助動詞一覧。中学・高校で習う助動詞をおさらいし、英語力革命!

long trip英語ペラペラへの文法

助動詞とは

助動詞を使うことで、文に助動詞が持つ意味が付加されます。助動詞はそれぞれに異なる意味を持ちますが、そこには大抵「主観」が含まれます。つまり、助動詞を用いることで、文章に話し手の推測や話し手の感情を反映させることができ、表現の幅が大きく広がるのです。

助動詞の使い方

このような助動詞を文中で使う際のルールを整理すると、以下のようになります。

◆助動詞の使い方(例:can)

助動詞で肯定文を作る時は主語の後ろ(動詞の前)に助動詞を入れます。否定文では、肯定文を作ったあとで助動詞の後ろに「not」をいれます。疑問文を作る時は、助動詞を文頭に出して主語、動詞と並べます。なお、助動詞の後ろにつく動詞は原形になります。

 ▼肯定文 「主語助動詞 + 動詞の原形 … .」

  → 例)You can understand English.(君は英語を理解できる)

 ▼否定文 「主語助動詞 not + 動詞の原形 ….」

  → 例)He can‘t speak Spanish. (彼はスペイン語を話せません)

 ▼疑問文 「助動詞主語+ 動詞の原形 …?」

  →例)Can you hear me? (私の声が聴こえていますか?)

助動詞の一覧

教科書やテスト等で定番の助動詞には、例えば以下のようなものがあります。一番左の列には単語が二段重ねなっているものがありますが、カッコの外に出ているのが助動詞の現在形で、カッコ内はその過去形です。助動詞には、過去形があるものとないものがあるのです。

原形
(過去形)
意味例文
will
(would)
・~だろう(未来推量)
・~するつもりだ(未来意志)
・My heart will go on.(私の心は生き続ける)
・I will be a singer.(私は歌手になるつもりです)
can
(could)
・~できる(可能)I can hear the music.(私はその音楽が聴こえる)
must
(なし)
・~しなければならない(義務)・The show must go on.(ショーは続かなければならない)
should
(なし)
~すべき(義務)
・当然~だろう(推量)
・You should study hard.(君は一生懸命勉強すべきだ)
・You should be right.(君は正しいのだろう)
may
(might)
・してもよい(認可)
・~かもしれない(推量)
May I help you?(お手伝いしましょうか?)
・She may be right.(彼女が正しいのかもしれない)
shall
(should)
・~であろう(運命)※文語的・You shall meet your fate soon.
(汝は間もなく、己の定めに気づくであろう)
need
(なし)
・~する必要がある
(疑問・否定文のみで利用
・You need not listen to him.
(君は彼の言うことを聞く必要はない)
ought to
(なし)
・~すべきだ・You ought to remember this.
(君はこれを覚えておくべきだ)

助動詞を使いこなすために

上にあげただけで助動詞は8種類あり、過去形を持つものもあります。ただ、それなりの頻度で出てくるのは、広く見ても二重線より上の5つくらい。それなりに英語と関わってきた私ですが、テストや参考書以外で「need」「shall」「ought to」にお目にかかったことはありません。

また、助動詞の文中での使い方(肯定・否定・疑問)は、基本的に同一です。ですから、まずは頻出の助動詞「will」「can」「must」「should」「may」の意味と使い方を覚えましょう。基礎を身につけたあとは、ルールに当てはめられる助動詞を徐々に増やしていきましょう!

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「will」の意味や例文

「will」は、未来の予測(~するでしょう)のほか、未来への意志(するつもりだ)も表現できます。未来を表現するための最も基本的な表現だと言えるでしょう。なお、未来時制に関する詳しいことは、別記事にて扱っていますので、ぜひあわせてご覧ください!

◆未来を表す「will」

 ① It will rain tommorow.(明日は雨になるでしょう)

 ② I will become a singer no matter what.(僕は将来、何が何でも歌手になります

「Would」の意味や例文

なお、助動詞「will」の過去形「would」は、多くの定型表現で使用される便利な助動詞です。また、自分の過去の習慣を振り返る際にも使えるため、ぜひ覚えておきましょう。

◆便利な「Would」

「would」は「will」と同等、またはそれ以上に活躍する助動詞です。時制の一致等で用いるのは勿論、慣用表現に組み込まれて丁寧な意思表明や依頼にも使えるほか、行動習慣を振り返る際にも使えます。「would」は、本当に便利な助動詞ですね!

▼ 時制の一致の「would」

主節の動詞が過去形で、その時点から先の行動を表したり、その時点から先の予測を表したりする場合は、従属節となる「that」節で「would」を用いる。

  ・ I decided that I would apply for the job. (私はその職に応募しようと決めた)

  ・ I thought it would rain.(私は雨が降るだろうと思った)

▼ 慣用表現内の「would」

「would」は慣用表現の中に組み込まれ、丁寧な意思表明や依頼を作れます。例えば、「would like to~」は「(出来れば)~したい」、「would you?」は「~してもらえますか」という意味になります。英会話で頻出表現なので、ぜひ覚えておきましょう!

  ・I would like to have a cup of coffee. (コーヒーを一杯頂けたらと思います)

  ・Would you tell me what happend? (何が起こったのか教えて頂けますか?)

   ※「would you…?」は「could you…?」に置き換えてもよい

▼ 行動習慣の「would」

「would」を「often」などの頻度を表す副詞を合わせて使うと、過去の行動習慣を振り返る表現となる。なお、例えば「シャイだった」のように、過去の状態を表すことはできない。ただ、類似表現の「used to」ならば、過去の習慣・状態のどちらも表せる。

   ・I would often come here when I was a kid. (子供の頃はよくここに来たものです)

     → I used to come here when I was a kid.

   ・ I used to be shy when I was a kid. (私は子供の頃はシャイだった=今は違う

     → × I would be shy when I was a kid.

    ※「would」は昔のことを述べるだけだが、「used to」には「今は違う」というニュアンスが加わる。

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「can」の意味や例文

「can」は、「~できる」を表す助動詞です。アメリカのオバマ大統領が選挙キャンペーンで多用したフレーズ「Yes, we can(はい、私たちは出来ます)」でもお馴染みですね。ちなみに、「can」の過去形は「could」です。それでは以下で、「can」の個別の意味を見ていきます。

①可能(~できる)

「can」とくれば、第一に来るのが可能(~できる)でしょう。この用法なくして「can」を語ることはできませんね。なお、過去形の「could」は「~できた」を表しますが、あくまで遂行能力の話をするだけで、実際に何かをやり遂げたかどうかは分からないので注意しましょう。

◆可能を表す「can」

「can」は「~できる」を表し、「could」は「~できた」を表します。

 ① We can change the world. (僕たちは世界を変えられる)

 ② We could change the world.(僕たちは世界を変えることができた)

   ※②は、能力の話をしているだけ。実際に行動したか(世界を変えたか)は不明

また「~できる」は、「be動詞 + able + to + 動詞の原形」で表すこともできます。「be動詞」を過去形にすれば「~できた」に、「will be」にすれば「~できるだろう」を作れます。なお、過去形にして「~できた」を作る場合、「実際に行動して成功した」という意味です。

◆便利な可能表現「be able to」

「can」と「be able to」は、肯定文では実際に行動したか否かで意味の違いがあります。ただし、否定形の場合は違いはなく、どちらも「~できなかった」を意味します。また、「be動詞」の前に「will」をつけると未来の可能推量を表せます。

 ①We were able to change the world.(僕たちは世界を変えることに成功した)

 ②We will be able to make our future better.(私達は、私達の未来をより良くできるだろう)

   ※ ①は、実際に行動して成功した(実際に世界を変えた)ということ。

   ※ ②は、「be able to」の前に「will」を置いて、未来の可能推量(できるだろう)を作っている

②許可(~してもよい)

英語において許可というと「may」を思い出す方もいらっしゃるかもしれませんが、実は「can」にも許可に関する意味があります。「can」は「may」よりも軽いカジュアルな表現ですが、「could」にすると丁寧さが出ます。依頼の定番フレーズ「Could you …?」はその好例です。

◆許可を表す「can」

「can」には許可を表す用法があります。響きとしてはカジュアルなので、丁寧な対応が求められる場面での使用には適しません。その場合、代わりに「could」を使うと丁寧な表現になります。なお、許可や依頼の目的で使う「could」の意味は過去にはなりません。

 ① You can go home now.(家に帰ってもいいよ)

 ② Can I come in?(入ってもいいかい?

 ③ Could I have a cup of coffee?(コーヒーを頂けますか?

 ④ Could you tell me how to get to the station? (駅への道を教えてくださいませんか?)

  ※許可・依頼の意味で使う「could」は、過去形でも意味は現在になる

③可能性の推量(~だろうか、はずがない)

この意味の「can」は、疑問文と否定文で用います。疑問文では「本当に~だろうか?」という懐疑的な心境を表すことができます。一方、否定文では「~なはずがない」という否定的な心境を表すことができます。便利な表現なので、短い例文を使いながら覚えましょう!

◆推量を表す「can」 

  Can it be true?(それは、本当なのだろうか?)

 ② It cannot be true.(それが本当のはずがない ≒ そんな馬鹿な

④可能性(~なこともある、~しうる)

最後に可能性を述べる「can」をご紹介します。③とも関連する意味合いですね。なお、個人的にはこの意味での「can」を、結構な頻度で使っている気がします。断定せずに可能性をほのめかす際に役立ちますよ。主語を変えたり工夫しつつ、ぜひ覚えて使ってみましょう。

◆可能性を表す「can」 

  One mistake can be fatal here. (ここでの一つのミスは、致命的になることもある)

 ② One word can break a relationship. (たった一つの言葉が関係を壊すこともある)

  Hey, that bug can be poisonous! (おい、その虫は毒を持ってるかもしれないぞ!)

他にも細かい意味はありますが、基本的にはこの4つを押さえておけば「can」を使いこなせるはず。まずは基礎を固めて、助動詞に慣れていきましょう!

take a break here

「must」の意味と例文

「must」の基本の意味は「~しなくてはならない」という強い義務や命令です。命令のニュアンスを伴う表現なので、他人を主語にして「must」を使うと強すぎる(失礼な)表現になってしまう場合があります。それでは以下で、「must」が持つ意味について見ていきましょう。

①義務や命令(~しなければならない)

「must」の主な意味は、「~しなければならない」です。先述したように、義務や命令のニュアンスを伴う強い表現です。また、話者本人が義務や必要性を感じているときに使われます。一方、表面上は同じ意味を表す「have to」は客観的に見て義務や必要性がある場合に使われます。

◆「must」と「have to

肯定文では両方とも「~しなければならない」という意味ですが、義務感や必要性を感じているのが誰か、という点では違いがあります。「must」の場合は話者本人の意識・主観が、「have to」の場合は客観的な状況が、義務感や必要性の源泉となります。

 ① You must stop talking right now.(君は今すぐお喋りを止めなくてはならない)

 ② We have to get along with others.(私たちは周りと上手くやっていかなくてはならない)

 ③ Living in America, he has to speak English. (米国在住だから、彼は英語を話さなければならない)

  ※① 例えば、先生から生徒へ。命令のニュアンスのある強い表現で、命令の源泉は話者の意思・主観

  ※② 特定の誰かの想いではなく、一般的(客観的)に言ってその必要性があるというニュアンス

  ※③ 「have to」の「have」は一般動詞扱いなので、主語に合わせて三単現の「s」がつく

「must」には過去形と未来形がありませんが、過去や未来の義務は「have to」を用いて表すことができ、過去形を表す際は「had to」、未来を表す際は「will have to」と変形します。これらの表現は「must」と直接的な関係はありませんが、ぜひ覚えておきましょう。

◆ 過去と未来の義務

過去の義務を表す際は「had to」、未来の義務を表す際は「will have to」が使えます。

 ① I had to stop there.(私はそこで立ち止まらなければならなかった)

 ② You will have to apologize to me.(君は僕に謝らなければいけなくなるでしょう)

また、肯定文では似た意味を持つ「must」と「have to」ですが、否定形では全く異なる意味を持ちます。「must」を否定すると「~してはならない」という強い禁止表現になります。一方、「have to」を否定すると、「~する必要はない」という必要性を表す表現になるのです。

◆「must」と「have to」の否定形

「must」と「have to」を否定すると、意味が異なるので注意しましょう。なお、「must」の否定形は「must not = mustn’t」となります。「have to」は一般動詞と捉え、時制に合わせて「don’t/doesn’t/didn’t」のいずれかを動詞の前に置きます。

 ① You must not smoke here.(君はここで煙草を吸ってはいけません)

 ② We don’t have to accept his apology.(私たちは彼の謝罪を受け入れる必要はない)

②断定的推量(~に違いない)

「must」には、「~に違いない」という意味もあるので覚えておきましょう。また、反対の意である「~のはずがない」は「can’t」で表すことができます。なお、否定形の「mustn’t」は先に学習した通り、「~してはならない」という強い禁止を意味する表現になります。

◆「~に違いない」を表す「must」

「must」は「~に違いない」という意味がある。反意は「can’t」で作れる。

 ① He must be angry.(彼は怒っているのに違いない)

 ② It cannot be true.(それが本当のはずがない)

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「should」の意味や例文

「should」の基本的な意味は、「~すべきだ」になります。文法上は「shall」の過去形ですが、実際に英語を使ううえでそれを意識する機会は殆どありません。実際、「should」は現在形の意味を持ちます。それでは、主要な「should」の意味を以下で見ていきましょう。

①義務(~すべきだ)

「should」の代表的な意味が、義務や必要性を表す「~すべきだ」です。なお、過去の義務および後悔を示す「~すべきだった」は、「should + have + 過去分詞」で表します。ただ、この表現はやや難易度が高いので、余裕がある場合のみ覚えておくようにしましょう。

◆「~すべきだ」を表す「should」

「should」は「~すべきだ」、否定形の「should not」は「~するべきではない」の意。

 ① You should be happy about this.(これについて、君は幸せに思うべきだよ)

 ② I should study hard every day.(僕は毎日一生懸命勉強するべきだ)

 ③ You should not stay here. (君はここに留まるべきではない)

 ④ We should not be late. (私たちは遅刻するべきではない)

「should have 過去分詞」で、「~すべきだった」または「~すべきではなかった」という後悔を表す文章になる。この用法ができる助動詞は多いため、後ほど発展編として扱います。

  I should have said that. (私はそう言うべきだった <のに言わなかった> )

 ⑥ I should not have been angry. (私は腹を立てるべきではなかった <のに腹を立てた>)

②推量(~だろう)

「should」には、「~だろう」の意味もあります。私はこの意味は「~すべきだ」の派生として考えています。「~は、~すべき」だから、「~は、(当然)~するだろう」というわけです。

◆「~だろう」を表す「should」

「should」は「~だろう」という推量の意味を持つことがあります。

 ① It should be sunny tomorrow.(明日は晴れるだろう)

 ② He should come here by five.(彼は5時までにはここに来るだろう)

③反語的な意味(なぜ/どうして~だろうか)

「should」を「how」や「why」と一緒に使うと「(なぜ/どうして)~だろうか」という苛立ちや疑問などを表すことができる。実際の理由を問うのではなく、反語的な意味を持つ。

◆「反語的な意味」を表す「should」

 ① How should we know?(どうして僕たちが知っているだろうか? ≒ 知るもんか)

 ② Why should I apologize to her?(なぜ彼女に謝るべきだろうか? ≒ 謝るもんか)

④特定の単語とセット

形式主語「it」を用いて「~は当然・残念・必要」などを示す感情・判断を含む文を作るとき、続く「that」節の中で「should」が使える。また、要求・命令・主張を表す動詞を使い、その具体的内容が「that」節以降で示されるとき、節の中に「should」が表れることがあります。

◆特定の単語に呼応する「should」

形式主語「it」ではじまり、「当然」「残念」「必要」「重要」などを意味する形容詞が続く場合、具体的内容を示す「that節」以降で「should」を置くことができる。なお、置くことができると言うだけで、置かなければならないと言うことではない。

 ① It is natural that they (should) lost. (彼らが負けたのは当然だ)

 ② It is necessary that we (should) get a new closer.(僕たちには新しい抑え投手が必要だ)

また、要求・命令・主張を表す動詞(demand/order/insist など)を用いて「that節」を続ける場合、その中で「should」が使われることがある。なお、「that節」の中で単なる事実を表す場合は、話者の感情が乗る「should」は使わない。

 ③ I ordered her that she should stop talking.(私は、お喋りを止めるように彼女に命じた)

 She insisted that the earth is round. (彼女は地球は丸いと主張した)

「should」には仮定法での用法などもありますが、それは仮定法を学ぶときに押さえれば問題ありません。まずは上で掲載した意味を押さえましょう。

「may」の意味と例文

主要助動詞の最後は「may」です。中心的な意味は許可で、例えば「May I~?」の文がその好例です。「May I ~?」とすると「私は~してもよろしいですか?」となり、へりくだって許可を求める意味になりますね。では、以降で「may」が持つ意味をいくつか見ていきましょう!

①許可(~してもよい)

「may」が持つ中心的な意味は、この「~してもよい」です。ただし、「you may~」は、やや上から目線で許可を与える表現です。教師から生徒、上司から部下などなら許容される場合もあるでしょうが、通常の対人関係では「you may」の利用は避けるのが無難でしょう。

「May I~?」への返答では、同じ「may」を使いつつYes/Noで答えることもできますが、この場合は上から目線に注意しましょう。上から目線なしで答えるなら、許可を出す場合は「of course」、許可を出せない場合は「I’m afraid, but…」などを使って答えましょう。

◆「~してもよい」を表す「may」

 May I come in?(入ってもよろしいですか?)

  →返答Yes, you may. / No, you may not. (よろしい / いいえ、だめです)

  →(返答2)Yes, of course. / I’m sorry, but you can’t. (もちろん / すみません、ダメです)

 ② You may begin when you are ready.(準備ができたら始めてよろしい)

   ※ビジネスでのプレゼン、学校でのテスト開始時の審査官、試験官のセリフのイメージ

②推量(~かもしれない)

「may」の二つ目の意味が「~かもしれない」です。「~の可能性がある」を表す副詞「maybe」の存在もあって、馴染みがあるでしょうか。なお、「maybe」は通常冒頭に置かれます。また、「may」の過去形「might」を使うと、現在形の意味のまま、より控えめな可能性を表せます。

◆「~かもしれない」を表す「may」

「may/might」はいずれも推量の意味。過去形「might」を使っても「~しれなかった」とはならず、単純に自分の推量を現在形で控えめに述べることができます。控えめに意見を表面したい場面では、「might」は重宝されるべき表現と言えるかもしれませんね!

  What he said may be true.(彼が言ったことは本当かもしれない)

  What he said might be true.(彼が言ったことは本当かもれない)

 ③ Maybe he is a lier.(彼は嘘つきかもね)

  ※副詞「maybe」は通常冒頭に置かれる。確信度は高くても50%程度。

③祈願(~でありますように)

映画好きなら「May the force be with you.」というフレーズをご存じかもしれません。これは、スターウォーズの設定を前提にした表現で、平たく言うと「幸運でありますように」という意味です。このように、助動詞「may」は文頭に出てSVを続けると「祈願」を表せます。

◆「~でありますように」を表す「may」

「May」を冒頭を出し、文を続けることでその文の内容が実現することを望む表現となります。なお、「May the force…」は、スターウォーズの知名度もあって一般的に理解されます。ただし、それを好むかどうかは別問題なので、TPOには気をつけましょう。

 May your dream come true!(貴方の夢が叶いますように!)

 ② May you have a bright future!(貴方の将来が明るいものでありますように!)

 ③ May you rest in peace.(故人を偲んで:どうか安らかにお眠りください)

お疲れさまでした♪ここまでが、頻出の助動詞の意味や例文、そして関連する表現のご紹介でした。May this page helps your English improve!

five things

その他の助動詞

ここからは、日常会話ではあまり見ることのない表現について扱っていきます。実際に使うことはあまりないでしょうが、文章で出てくるケースはゼロではありませんし、テストなどで必要なこともあるでしょう。余裕があれば、コツコツ勉強して覚えていきましょう。

「shall」の意味や例文

「shall」は、「Shall we?」で「~しませんか?」を表せます。これはよく見かける表現だと思いますが、「shall」は肯定文でも使われます。その場合、古風または文語的な響きを持つ表現となるため、日常会話では用いられません。では、「shall」の意味を見ていきましょう。

◆「shall」の活用法

あまり意識することはありませんが、厳密に言えば「shall」は「should」の現在形。つまり、「shall」も「~すべき」や「~だろう」と言った意味を持ちます。ただ、その響きはかなり文語的、格式高いものとなります。経典などでも多用される表現ですね。

 ① You shallnot lie.(貴方は嘘をつくべきではない ≒ 汝、嘘をつくことなかれ)

 ② We all shall die.(生あるものは皆、最期を迎えるだろう:私たちは須らく天に召される)

なお、「shall」を「Shall we…?」という慣用表現で用いる場合は、上のような堅苦しい意味はなくなり、カジュアルな勧誘表現となります。こちらは日常会話でも使われますね♪

 ① Shall we dance? (踊りませんか?)

「need」の意味や例文

一般動詞「need」は、疑問文と否定文の中でのみ助動詞として使うこともできます。ただし、一般動詞の「need」も疑問文・否定文の中で使えるため、わざわざ助動詞の「need」を使う必要はないかもしれません。ただ、読解に必要となることもあるので、一応覚えておきましょう。

◆「need」の活用法

一般動詞の「need(~が必要だ)」は、否定文と疑問文の中で助動詞としても機能します。ただし、一般動詞の「need」や「have to」を使ってもほぼ同様の意味になります。違いを指摘する文法書もありますが、ネイティブはさほど使い分けていないようです。

 ① You need not be ashamed.(君は、恥ずかしく思う必要はありません)

  → You don’t need to be ashamed. / You don’t have to be ashamed.

  Need I call you back?(私は、君に折り返し電話をする必要がありますか?

  → Do I need to call you back? / Do I have to call you back?

「ought to」の意味や例文

最後の助動詞が「ought to」で、「~すべき」という意味です。使い方がやや特殊で、疑問形にするときは「ought」のみが前に出るほか、否定形にするときは「ought not to」の形を取ります。覚えるうえでは「ought」だけが助動詞と考えた方が分かりやすいかもしれません。

◆「ought to」の活用法

「should」という定番助動詞が同じ意味を持つため、使われる機会は少ないです。なお、疑問文、否定文を作る際は「ought」と「to」の間に別単語(主語/否定語)が入ります。

 ① 肯定文:You ought to study hard.(君は、一生懸命勉強すべきだ)

  疑問文:Ought I to study hard?(私は、一生懸命に勉強するべきですか?

 ③ 否定文:You oughtnot to play around. (君は、遊びまわっているべきではない)

long way

発展編:「助動詞+完了形」

「助動詞」と「完了形」を組み合わせると、過去を推量したり、後悔を表す表現を作ることができます。ただし、「助動詞」と「完了形」両方の理解が前提なので、後回しでもOKです。とはいえ、この表現が身につくと英語表現の幅が広がるので、いずれは身につけたいですね♪

用法意味
could have + 過去分詞・~だったはずだ
・~したはずだ
cannot have + 過去分詞・~したはずがない
・~だったはずがない
must have + 過去分詞・~したに違いない
・~だったに違いない
must not have + 過去分詞・~しなかったに違いない
・~ではなかったに違いない
should have + 過去分詞・~すべきだった(のにしなかった)
・~したはずだ
・~だったはずだ
should not have + 過去分詞・~すべきではなかった(のにした)
may (might) have + 過去分詞・~したかもしれない
・~だったかもしれない
may (might) not have + 過去分詞・~しなかったかもしれない
・~ではなかったかもしれない

「can/could」と完了形

「can」または「could」と完了形を組み合わせると、過去に対する推量を表せます。なお、肯定文で使う時は「could」を使います(can have 過去分詞は使わない)。また、この表現での「~したはずがない」という根拠は「その能力や機会が無かったから」というものです。

▼ could have 過去分詞(~だった可能性がある、~した可能性がある)

 ・It could have been true. (それは本当だった可能性がある ≒かもしれない

 ・She could have told a lie.(彼女は嘘をついた可能性があるかもしれない

▼ cannot have 過去分詞(~だったはずがない、~したはずがない)

 ・ She cannot have come to the party. (彼女がパーティに来たはずがない)

 ・ It cannot have been true. (それが真実だったはずがない)

  ※断定の根拠は、能力や機会が無かったから。

「must」と完了形

「must」と完了形を組み合わせると、過去に対する断定的推量を表せます。こちらも「cannot have 過去分詞」と同じく過去に対する否定的断定を表しますが、その根拠が異なります。この表現の場合、「やろうと思えばできたが、やらなかった」という信頼や主観が根拠です。

▼ must have 過去分詞(~だったに違いない、~したに違いない)

 ・She must have been untrue. (彼女は不誠実だったに違いない)

 ・She must have betrayed us. (彼女は私たちを裏切ったに違いない)

▼ must not have 過去分詞(~だったはずがない、~したはずがない)

 ・ She must not have come to the party. (彼女がパーティに来たはずがない)

 ・ It must not have been true. (それが真実だったはずがない)

   ※断定の根拠は「信頼や単なる主観」であり、能力や機会不足ではない。

「should」と完了形

「should」と完了形を組み合わせると、主に「過去の行動・出来事への後悔」を表します。また、他の組み合わせと同じように過去への推量を表すことも出来ます。

◆後悔を表す「should」

「should」と完了形を組み合わせて、後悔を表せます。「should」に「not」を付けるか否かで「するべきだった」または「するべきではなかった」の二つの意味を取れます。ただし、どちら場合も「後悔」を含む表現。今の望みとは反対の行動をとったことになります。

▼ should have 過去分詞(~するべきだったのに)

この表現は「するべきだった(のにしなかった)」という意味になります。

 ・She should have done her homework. (彼女は宿題を終わらせておくべきだった)

 ・She should have said that to us. (彼女は私たちにそれを言うべきだった)

▼ should not have 過去分詞(~するべきではなかった)

この表現は「するべきではなかった(のにした)」という意味になります。

 ・ I should not have left the company. (私は会社を退職するべきではなかった)

 ・ She should not have been cruel to me. (彼女は私に辛くあたるべきではなかった)

◆推量を表す「should」

後悔を表す用法と同じ形(should have 過去分詞)で、過去への推量を表すこともあります。形が同じであるため、どちらの意味になるかは文脈で判断します。

▼ should have 過去分詞(~したはずだ、~だったはずだ)

 She should have arrived at the station. (彼女は駅に着いているはずだ)

 It should have been right. (それは正しかったはずだ)

「may」と完了形

「may」と完了形を組み合わせると、過去への推量を表せます。なお、「may/might」はどちらを使っても大きく意味は変わりませんが、「might」にはより確信度が低いニュアンスがあります。より控えめな推量を表現したい場合は、「might」を用いると良いでしょう。

◆推量を表す「might」

▼ may(might) have 過去分詞(~したかもしれない、だったかもしれない)

 ・She may have felt insulted by my words. (彼女は僕の言葉を侮辱と取ったかもしれない)

 ・She might have been angry. (彼女は起こっていたかもしれない)

▼ may(might) not have 過去分詞(~しなかったかもしれない、~ではなかったかもしれない)

 ・ She might not have saidanything. (彼女は何も言わなかったかもしれない)

 ・ It may not have been right. (それは正しくはなかったかもしれない)

calling it a day

さいごに

助動詞の活用は英語の重要文法の一つであり、学ぶべきことは多いです。全てを一気に理解することは不可能ですから、スキマ時間などにコツコツと何度も振り返るのが定着のコツです。願わくば、このページが皆さんの助動詞理解を促進し、楽しい英語ライフをもたらさんことを!

こんな人が書きました
えいすき

英語に強い興味を持ち英語で遊んでいるうちに、専用対策なしでTOEIC940点を取得。過去に英語塾講師経験があるほか、オンライン英会話にも講師として登録している。オーストラリアへのワーキングホリデー経験のほか、民間企業での会長秘書として海外連絡担当経験もあり。自身の英語力は中上級を自認。

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